ちょっと今から仕事やめてくる
2017年の日本映画です🇯🇵
第21回電撃小説メディアワークス文庫賞を受賞した北川恵海先生の小説が原作です。
監督は成島出。
幼なじみだという彼に心当たりのない隆だが、ヤマモトに出会ってから仕事は順調にいき明るさも戻ってきた。
ある日隆は、ヤマモトが3年前に自殺していたことを知り……。
グロリアの憂鬱
1984年のスペイン映画です🇪🇸
原題は『¿Qué he hecho yo para merecer esto!!』。
監督は鬼才ペドロ・アルモドバルです。
グロリア(カルメン・マウラ)は、夫、息子2人、姑と一緒に暮らす見た目は平凡な主婦。
しかも働いても働いてもお金が貯まらず、息子の歯医者代にも困る金銭苦な生活を過ごしていた。
そんなある日、ゲイの歯医者が次男ミゲルを養子に貰いたいと言ったことから、次男を養子に出すグロリア。
その日をきっかけに生活は変わるかと思われたが、毎日飲んでいた薬が麻薬であったことから、彼女の精神状態は日常から逸脱してしまう。
行きずりのセックス、ますます依存していくドラッグ、果てには殺人まで…。
家族はバラバラ、生活もボロボロ…果たしてグロリアの人生の行く末は?
登場人物全員がクズ!
しかも救いようがない家族!
これはもう陰鬱なお話かと思いきや…
思いっきりコメディでした💦
オープニングの剣道場のシーンは??でしたが
ちゃんと後の伏線になっていて
トカゲやら超能力やらハチャメチャな感じではありましたが全て監督の計算づく❗️
お見事でした。
ひどいお話でしたがラストはちょっとだけ救いがあったのでまあ良い作品としておきましょう(笑)
くすんだ原色を基調とした映像は古いスペイン映画らしくて私は好きでした。
お時間があれば観てください✌️
ハイヒールを履いた女
2012年のイギリス=ドイツ=フランス合作映画です🎬
原作はエリザ・リューインの小説『私はアンナ』です。
脚本・監督はバーナビー・サウスクームで、主演のシャーロット・ランプリングの実の息子さんです。
かつて結婚に失敗した独身女性アンナ(シャーロット・ランプリング)は、娘エミー(ヘイリー・アトウェル)に勧められて参加したお見合いパーティでジョージ(ラルフ・ブラウン)という男性に出会う。
すっかり意気投合した2人はジョージの自宅マンションで一夜を過ごすが、翌朝、ジョージは死体となって発見される。
事件を捜査するため現場を訪れた刑事バーニー(ガブリエル・バーン)は、そこですれ違ったアンナのことが気になり尾行を始めるが……。
犯人すぐわかるし
フツーの殺人事件にラブロマンスが絡む、まあよくあるタイプのサスペンス映画だと思っていました。
もっとヒネリが欲しいよね…なんて思いながら観ていたら
まさかの!
終盤に驚愕の結末が待っていました。
ああ、あれが伏線だったんだー
なんて最後にわかりました。
精神科医として早々に読めなかったのは
ホントお恥ずかしい話です💦
↑ネタバレになっていたらすみません🙇♀️
しかしながら
シャーロット・ランプリングは美人なんだけど
いつも目が怖いです((((;゚Д゚)))))))
綺麗なおばあさんなんだけどなぁ。
母と息子にしか見えなかったのは
私だけでしょうか?
実年齢ではバーニー(刑事)役のガブリエル・バーンはシャーロットの4歳下なのですが
うーん…
シャーロットが老けすぎなのか
ガブリエルが若作りなのか
違和感しかなかったです。
美脚を褒めるシーンが作中にもありますが
年齢を重ねた女性は痩せていると老けて見える
ということなんでしょうね💦
アンナがお見合いパーティーで『アレグラ』って偽名を使っていて
薬の名前やん!
というツッコミは…要らないですね💦
まあまあ面白い作品でした。
キーワードは孤独です。
お時間があればどうぞ。
ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
2016年のイギリス映画です🇬🇧
ホームレスのストリートミュージシャンと野良猫の運命の出会いを描いたノンフィクション『ボブという名のストリート・キャット』を実写映画化した作品です。
監督はロジャー・スポティスウッド。
ジェームズ(ルーク・トレッダウェイ)はギターを手に、ストリートミュージシャンとして日銭を稼いでいた。
ドラッグ更生プログラムの最中のある日、彼はヘロインを摂取して病院に搬送される。
退院後、彼が更生担当者ヴァル(ジョアンヌ・フロガット)が用意してくれた部屋に入居すると、どこからか茶トラの猫(ボブ)が迷い込む。
ジェームズは、猫の飼い主を捜そうとしたが、見付けることができなかった……。
薬物依存症の問題を風刺を交えて描いたイギリスらしい映画です。
単なる社会風刺で終わらず
動物愛護や家族問題なども盛り込まれていて
素晴らしい作品でした。
全て実話です。
ボブは本人(本猫)が演じています。
可愛かったです。
表情豊かな無表情…ってなんか矛盾する言い方ですが
そんなお顔の猫ちゃんです。
実際のジェームズとボブ。
悲しいことに
ボブは先日6月15日になくなったそうです😭
享年少なくとも14歳。
第2作『ボブがくれた世界』(A Gift from Bob)も映画化され、今年後半に公開予定だそうです。
ボブ自身が出演しており、これが遺作となりました。
ボブを追悼して7月5日にBSテレ東で本作がオンエアされるそうです。
是非観てください。
パラサイト 半地下の家族
2019年の韓国映画です。
ようやく観ることができました。
監督はポン・ジュノ。
半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。
ある日、たまたま長男のギウ(チェ・ウシク)が家庭教師の面接のため、IT企業のCEOを務めるパク氏の豪邸を訪ね、兄に続いて妹のギジョン(パク・ソダム)もその家に足を踏み入れる。
正反対の2つの家族の出会いは、想像を超える悲喜劇へと猛スピードで加速していく……。
韓国の格差社会を描いたお話ですが
笑いありホラーあり家族愛ありで
いろいろな要素が詰め込まれた作品です。
ストーリー展開がスピーディーで
あっという間の2時間超でした。
普通に面白かったです。
後味は悪かったですが。
キム一家はひどい家族でしたね。
私欲のために罪のない人を騙しても罪悪感の欠片すらなくて
ああ、これが韓国の闇なのか…と思いました。
特に計画の主導権を握っていた妹ギジョン…
こいつだけは絶対に許せなかったです。
ま、因果応報という結果になりましたが。
最後のオチはすぐにわかりました。
なので、どんでん返し的な面白さはありませんでしたが
途中のハラハラドキドキな展開は面白かったです。
ところで
パク社長の奥様…お綺麗でしたね。
チョ・ヨジュンという女優さんです。
初見でした。
ちょっと天然な役柄でしたが💦
キム一家のお父さん…
どこかで見たことがあると思ったら
先日ご紹介した『タクシー運転手 約束は海を越えて』という映画に主演されていた俳優さんでした。
本作でも運転手役でした。
アカデミー賞受賞作ということで
観ておいた方が良い作品だと思います。
お時間があればどうぞ。
ロッキンハートブレイカーズ
2018年の日本映画です🇯🇵
監督は島田角栄。
“サイコパスたちを集めてバンドをつくれ”
“ダムド追田監督(島田角栄)とパンク映画をつくれ”
そんなナンシーが命じる無理難題に忠実に従い、暴走していくゼットだったが……。
島田角栄監督…私の一押しの映画監督です。
5年くらい前に、知り合いの芸人が出演した『乱死怒町より愛を吐いて』の初日舞台挨拶を観に行ったのが島田監督との初めての出会いです。
渋谷の映画館に行く道すがら
映画のチラシを持って東急百貨店の前辺りで道に迷っていたら
軽ーいノリのお兄さん(おじさん?)が声をかけてくれて映画館まで連れて行ってくれました。
(周りにたくさんの女性を侍らせていました💦)
それが島田監督との出会いです。
以後、彼の作品は全て初日から観に行っていますが
本作だけはスケジュールが合わなくて観に行けてなくて本日ようやく観ることが出来ました✌️
島田監督はInstagramで私の投稿に時々『いいね!』をしてくださいます。毎回すごーく嬉しいです😊
島田監督の作品はどれも最初から最後までワクワク感が止まりません。
本作もその期待を裏切りませんでした。
キーワードは
不条理とロックンロール
でしょうか…
いちいち小ネタが散りばめられていて
彼の作品には芸人さんも多く出演されていますが
極上のコントを観ている気分に浸れます。
血飛沫が本作でもいっぱい出てきますが💦
主演の中田彩葉さんが最初は不気味でしたが
だんだん可愛くなってきます。
ヤクザさんたちも島田監督が撮れば全員可愛くなります。
これは愛なんでしょうか…
島田監督も本作では映画監督役で出演されています。
なかなかキュートでした。
血がいっぱい流れますが
尾道の海と山がとても綺麗です。
かなりお薦めです。
是非‼️