赤い手帳

2011年のフランス映画です🇫🇷

監督はジェラール・ユスターシュ=マチュー。




フランスの小さな村を訪れていたミステリー小説家のルソー(ジャン=ポール・ルーヴ)は地元のスター・キャンディス(ソフィー・カントン)が遂げた不可解な死に興味を寄せる。
彼女の死の真相を突き止めようと取材を重ねるうち、キャンディスとマリリン・モンローの人生が酷似していることが明らかになっていき……。









マリリン・モンローの死の真相を
フランス流に解釈したミステリー映画です。

原題が『Poupoupidou』というのが
ちょっと笑えました💦

主人公キャンディスの人生をマリリン・モンローのそれに擬えながら謎解きしていくプロセスはかなり面白かったです。

(ブラック)コメディの要素も随所に散りばめられていて

これぞフランスのエスプリ‼️

なんて思いました。

犯人は途中でわかってしまいましたが
やっぱりね!
って感はあまりなかったです。
登場人物はみんなそれなりに怪しかったので。

ストーリー内で『5』というキーナンバーがちょいちょい出てきますが
これってマリリン・モンロー愛用の香水『シャネルN°5』に因んでる?
観終わった後にふと気づきました💦


キャンディスを演じた女優さん…
よくよく見ると意外にも老け顔なのですが
雰囲気はとても可愛かったです。


ミステリー小説家ルソー役の俳優さん…
いかにもフランス人という感じで
知的だけどちょっとお茶目なところが良かったです。
おじさんだけどイケメンさんでしたね。
好きなタイプかも☺️



マリリン・モンロー好きの方は絶対に観た方がいいかも。
お薦めの作品です。

砂上の法廷

2016年のアメリカ映画です🇺🇸




大物弁護士が自宅で殺され、弁護士のラムゼイ(キアヌ・リーヴス)は容疑者として逮捕された被害者の息子マイク(ガブリエル・バッソ)の弁護を引き受けることになる。
法廷では次々と彼の有罪を裏付ける証言が飛び出すが、ラムゼイは証言の中に嘘があることに気付く。
そんな中、黙秘を続けていたマイクが思わぬ告白を始め……。









キアヌ・リーヴスが不利な裁判に挑む敏腕弁護士を演じ
嘘に塗れた法廷を緊迫感たっぷりに描いた法廷ミステリーです。

大物弁護士の殺人事件で容疑者となった息子が完全黙秘を続ける中

有罪を裏付ける証拠や証言、一転して語り始めた容疑者の言葉によって

裁判は二転三転します。

これが法廷劇の醍醐味ですね。

そしてまさかの結末‼️

真相は全く読めませんでした💦

状況的にお母さんが一番怪しかったのですが。

老けましたね💦
ブリジット・ジョーンズの時はかなりぽっちゃり体型でしたが
4年前のこの作品ではヌードも披露し(後ろ姿ですが)
かなり痩せていました。

↑ブリジット・ジョーンズの時


最後に真相がわかりましたが
かなり後味が悪いエンディングでした。

昼ドラみたいな作品でしたが
まあまあ面白かったです。


キアヌ・リーヴスは控えめな演技が良かったのです。
こういう役柄というか演技も出来るんですね。
あまり弁護士っぽくなかったけど💦



助手の黒人弁護士のお姉さん…
嘘を見抜ける能力があってメンタル病んでて…って設定でしたが
何か頭悪そうだし
活躍したのはワンシーンだけ・・・
この役…必要だった??



まずまずお薦めの作品です。
お時間があればどうぞ。

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

2016年のアメリカ映画です🇺🇸




1954年、アメリカ。
シェイクミキサーのセールスマンである52歳のレイ・クロック(マイケル・キートン)は、8台もミキサーをオーダーしてきたマクドナルドというドライブインレストランに興味を覚え訪ねてみる。
そこでレイは、経営者のディック(ニック・オファーマン)とマック(ジョン・キャロルリンチ)兄弟による、高品質、コスト削減、合理性、スピード性などを徹底させたビジネスコンセプトに感銘を受ける。
契約を交わしてチェーン化を進めるが、ひたすら利益を求めるレイと兄弟の仲は険悪になっていき……。









マクドナルド・コーポレーションの創業者レイ・クロックの半生を描いた伝記映画です。

マクドナルドの創業者って
本当はディックとマックのマクドナルド兄弟だったんですね。

レイが乗っ取って今のマクドナルドがあること…
知らなかったです💦

レイはマクドナルドのコンセプトを作った人で
その偉業は素晴らしいのですが
とんでもない野心家だし
かなりの悪党ですね。

ビジネスが成功するや否や
長年支えてくれた奥さんともあっさり離婚しちゃうし…




マクドナルド兄弟がホントにホントにお気の毒でした。



ビジネスの世界は弱肉強食…
と言ってしまえばそれまでなのですが

マクドナルド兄弟もアホというかお人好しすぎ!
自業自得だったかもしれません。

なーんかマクドナルドのイメージが変わってしまいましたね。

本作は私にとって
マクドナルドのネガティブキャンペーンでしかなかったように思います。
普段からマクドナルドにはほとんど行かないけどねww



作品としてはかなり面白かったです。
観ていて不愉快にはなりますが。
お時間があればどうぞ。


もらとりあむタマ子

2013年の日本映画です🇯🇵

元々はMUSIC ON!TVの季節ごとのステーションIDの企画としてスタートし
その後短編ドラマ『秋と冬のタマ子』を経て長編映画化された作品です。
監督は山下敦弘



東京の大学を卒業した23歳のタマ子(前田敦子)は、父親(康すおん)がスポーツ用品店を営む甲府に戻って来る。
彼女は特に就職活動をするわけでもなく、ほぼ毎日惰眠をむさぼり、ぐうたらな日々を送っていた。
父親に仕事を探せとせっつかれても聞く耳も持たず、たまに起きているときはマンガやゲームに没頭していたが……。









実家で自堕落な日々を過ごすヒロインの生活を切り取ったヒューマンドラマです。

前田敦子さん演じるタマ子のだらしなさにずーっとイライラしてしまいました。

こういう子っているんですよね。
モラトリアムと引きこもりの境界線にいるような子…
個人的にはお友達になりたくないタイプです💦

お食事のシーンが何度か登場しますが
食べ方が汚い。
口いっぱい頬張ったり
カチャカチャ音を立てたり…

離婚してお母さんはいないようですが
親の育て方が良くなかったんでしょうね。
お父さんが甘やかせ過ぎです。



そんなお父さん…
働き者でイイお父さんではあります。
スポーツ店を経営しながら
掃除、洗濯、料理を万能にこなす…
タマ子、少しは手伝えやー!
って言いたくなりました。

服の着こなしもだらしないし
膝は汚いし…
AKBのセンターだった人がどうしてこんな役を引き受けたんだろう?
って不思議な気持ちで観てしまいました。



特にオチはありません。
淡々と日常が描かれるだけで

タマ子が就職する訳でもなければ
お父さんが再婚する訳でもなく

秋、冬、春、夏と季節が移ろいで
ストーリーは唐突に終わります。

結局何が言いたいかわからない映画でした。
80分弱の短い作品なので
時間潰しにはいいかも。

女が眠る時

2016年の日本映画です🇯🇵

スペイン人作家ハビエル・マリアスの同名小説が原作です。



作家の健二(西島秀俊)は妻の綾(小山田サユリ)を伴い、リゾートホテルで1週間の休暇を取ることに。
処女作がヒットしたもののその後スランプに悩まされ、作家の道を断念して就職を決めた彼は妻との仲もぎくしゃくしていた。
到着した日、彼はプールサイドにいた初老の男性(ビートたけし)と若く麗しい美樹(忽那汐里)のカップルに惹かれる……。









海辺のリゾートホテルを舞台に、偶然出会った男女の私生活を覗かずにはいられない主人公の異様な心象風景を描写した作品です。

終始ミステリアスな雰囲気で
特にビートたけしさんと忽那汐里さん演じる美樹の関係がよくわからない💦

伏線らしきものもなく
ただお話が進んでいき
最後は???
でした。

これはかなり深読みしないと
あるいは
妄想を膨らませないと解釈できないタイプの作品かもしれません。

登場人物全員が(新井浩文さん演じる刑事も含めて)
ヤバイ人だったのは間違いありませんが

一番ヤバイなって私が思ったのは西島秀俊さんの奥さんかと…

本作をミステリーと考えると全くちんぷんかんぷんなのですが

これをコメディと考えると
個人的には辻褄が合いました。

ネタバレになるので詳細は割愛しますが

要は西島さんの奥さんが仕組んだヤラセというか罠というか
西島さん以外はみんなグル
って考えていいんじゃないかしら?

夫に次作を書かせたい
ついでに赤ちゃんも欲しい
なのでお友達が働くホテルを使って
ビートたけしさんや忽那汐里さんとか雇って一世一代の大芝居を打った…

↑これが私の妄想的解釈です。

違うかな?💦

ところで
ビートたけしさんは危ないおじさんを演じたらホントピカイチですね。
お年をお召しになられましたが
迫力があります。



脇役でリリーフ・フランキーが出演されています。
ウザいおじさんナンバーワンは紛れもなくリリーさんですね。
本作でも腹が立つくらいウザかったです💦



評価が分かれる作品かと思いますが
私はまずまずお薦めです。
お時間があればどうぞ。

命の代償

2010年のカナダ映画です🇨🇦

監督はデボラ・チョウ。



ヘンリー(ザック・ブラフ)は一方通行の道を逆走し、妊娠8ヶ月のナタリー(イザベル・ブレ)を轢き、パニックで置き去りにしてしまう。
新聞でナタリーが生きていることを知ったヘンリーはナタリーに会いに行くことに。
ヘンリーの犯した罪を知らぬままナタリーは、思いやりがありちょっとクレイジーなヘンリーを頼るようになり、二人は少しずつ惹かれていく。
失望、死、人生と向き合いながら彼らが知る命の代償とは……。









カナダに不法滞在するアメリカ人男性が妊婦を轢き逃げするのですが
その後罪の意識に苛まれ
自らが犯した罪を隠してその妊婦に近づき
傷ついた妊婦の支えになるというお話です。

2人はやがて恋愛関係になりそうだったのですが
やっぱり予想通りの結末となりました。

わかりやすいストーリー展開でしたね。

英語とフランス語が飛び交うお国の事情や
東洋人や移民の問題など
ちょっと社会派ドラマの様相も呈していて

『命の代償』なんて一言では語れない作品だったと思います。

派手な作品ではありませんでしたが
面白かったです。

私がナタリーの立場だったらヘンリーを許せるかな?と観終わった後も自問自答してしまいました。

もうすぐ生まれる予定だった我が子を殺されたら
普通は許せませんよね。

ヘンリーは罪を犯したという点では悪い人ですが
苦悩する姿は心を打たれました。
演じたのがザック・ブラフだったからかな?
こういう2枚目半な感じの男性…結構好きなタイプです。



妊婦のナタリー…
死産の後も処置できなくて赤ちゃんをしばらくお腹の中に入れていましたが
それって大丈夫なのかな?
って思いました。

医学生時代に産婦人科の勉強をしましたが
そういうケース…習った記憶がなくて
産婦人科医の友人に改めて聞いてみたら

(映画で言ってたように)大丈夫だよ!

とのことでした。

ただ、出血したりして母体に影響が出ることがあるので安静が必要とのこと。

ナタリーみたいにお酒を飲んだり
買い物や食べ歩きはホントはしない方がいいらしいです。
参考までに。


ナタリーを演じたイザベル・ブレという女優さん…
おばちゃん感が半端なかったなぁ💦


ヘンリーよりかなり年上という設定かと思いましたが
ザック・ブラフと同い年と知ってちょっとビックリ‼️
(劇中の年齢設定は不明でした)

まずまずお薦めの作品です。
お時間があればどうぞ。

友引忌

2000年の韓国映画です🇰🇷

脚本・監督はアン・ビョンギ。



大学時代のサークル仲間でアメリカに留学していたソネ(チェ・ジョンユン)と再会したヘジン(キム・ギュリ)は、彼女が何かに怯えているのに気づく。
問いただすと、2年前に投身自殺したギョンア(ハ・ジウォン)に付きまとわれていると言うのだ。
その訴えに取り合わないヘジンだったが、やがてその恐怖は現実のものとなる……。









自殺した友達の幽霊に大学時代の友達が次々と殺される…というお話です。


あまり怖くなかったです💦

流血シーンはやたら多かったのですが
ホラー感は今ひとつでした。

最後の方にどんでん返しが2つありますが
大したどんでん返しではなく

やっぱりね
そうだよね

と納得してしまうオチでした。

もうちょっとヒネリがあれば良かったかなー

怖かったのは幽霊よりも
友人間の羨望や妬みかな?

好きな男子が友人を好きになってその子が憎いとか

自分は障害者になって夢を諦めたのに友人は出世して腹が立つとか

そんな感じの俗っぽい感情が渦巻いていて
それがリアルに一番怖かったです。


ソネ役の女優さんが可愛かったですね。



おそらく主人公はヘジンだと思いますが
この方はまあまあの美人さんでした。
かなりのタラコ唇ですが💋



20年前の作品でちょっと古臭い感は否めませんが
お時間があればどうぞ。