台風家族

2019年の日本映画です🇯🇵

脚本・監督は市井昌秀




銀行強盗事件を起こし2,000万円を奪った鈴木一鉄(藤竜也)と妻・光子(榊原るみ)が失踪する。

10年後、いまだに行方知れずの両親の仮想葬儀をして財産分与を行うため、妻子を連れた長男の小鉄(草彅剛)、長女の麗奈(MEGUMI)、次男の京介(新井浩文)が実家に集まるが、末っ子の千尋(中村倫也)は現れない。

空の棺を二つ並べた見せかけの葬儀が終わったころ、見知らぬ男がやって来る……。










両親の財産分与を行なうため、久しぶりに兄弟が集まって起こる騒動を、ブラックユーモアを交えて描いたドラマ映画です。


次男役の俳優さんが逮捕され

公開が延期になっていた作品で

本日アマプラで観ました。


家族のお話なのですが

登場人物の誰一人として共感できる人がいなくて


特に前半はかなり退屈してしまいました。


中村倫也さんが登場した中盤あたりからちょっと面白くなりましたが

 

最後は???な終わり方で


中途半端感が否めませんでした。



もうふた捻りくらい欲しかったかな?


長男役の草彅剛さんが怪演でしたね。

どうしようもないクズ男で

イライラさせられました。

SMAPのメンバーの中で彼が一番演技うまいですね。




お時間があればどうぞ。



大空に乾杯

1966年の日本映画です🇯🇵

監督は斎藤武市




スチュワーデスの滝村ゆり子(吉永小百合)は厳しい2ヶ月の訓練を経て、やっと処女飛行に飛び立つことになった。
園芸大学の学生、北倉誠(浜田光夫)に見守られ、そして同僚たちや教官に助けられて無事にフライトを終えたゆり子は、やがて、自分の夢を生き生きと語る誠に心惹かれていくのだった……。










キャビンアテンダントをスチュワーデスと呼んでいた時代の青春映画です。

吉永小百合さんが新人CAに
十朱幸代さんと広瀬みささんが先輩CAに扮し
仕事と結婚観について語り合っています。

和泉雅子さんが吉永小百合さんの恋敵の女子高生役で

全体的にはコメディタッチの作品ですが

女性の社会進出や当時の今時の女子についても熱く描かれています。

古い作品で今ひとつ盛り上がりには欠けますが
サラッと観れる良作でした。

吉永小百合さんが園芸大学の貧乏学生と財閥の御曹司の二股をかけます💦

どっちを選んだかは本編を観ていただければわかりますが

個人的には納得いかない結末でした。

CAを描いた作品ですが
お仕事している場面は少なく
CAたちのプライベートばかりが描かれていて

これって別にCAの設定じゃなくても良かったのでは?

と思いました。

吉永小百合さんはホントお綺麗でした。
この頃が一番無敵でいたね。



お時間があればどうぞ。


テイキング・オブ・デボラ・ローガン

2014年のアメリカ映画です。

監督はアダム・ロビテル。




医大生のミア(ミシェル・アン)と仲間たちは、アルツハイマーと診断された老女デボラ(ジル・ラーソン)とその娘サラ(アン・ラムゼイ)の生活を取材するため、バージニア州の田舎町を訪れる。

女手ひとつでサラを育て上げたデボラは聡明で意識もはっきりしていたが、ミアたちの滞在中に急激に症状が進行し、奇怪な言動が目立つようになっていく。

突如として凶暴化し包丁を振り回したり、自らの皮を剥いだり、背中におぞましいアザが浮かび上がったりと、アルツハイマーだけでは説明のつかない現象に恐れおののくサラとミアたちだったが……。











アルツハイマー病を患う老女を取材する医学生たちが想像を絶する恐怖に見舞われる姿を描いたオカルトホラーです。

アルツハイマー病が進行する様に憑依の要素が加わり
ネタとしては面白かったのですが
大きな音声で怖がらせるだけの感じが否めず
全体的にはイマイチだったかな?

前半はデボラの病院がどんどん進行する姿が主に描かれていましたが
ん?
これってちゃんと医療監修入ってるの?
って言いたくなるような描写で

本作を観た人がアルツハイマー病を誤解してしまいそうで
まあツッコミどころ満載でした💦



後半はアルツハイマーなんて関係のない
ひたすらホラー要素だけのお話で

結局デボラがとてもお気の毒な結末になってしまいました。

いろいろな伏線が仕掛けられていたようですが
あまりスッキリした感じで回収できていなかったのでは?と思いました。

デボラを演じた女優さんの怪演があっぱれでしたね。
特殊メイクが施されてはいたものの
素顔からしてかなり怖かったです。



お時間があればどうぞ。


おばあちゃんの家

2002年の韓国映画です🇰🇷

監督はイ・ジョンヒャン。




7歳の息子サンウ(ユ・スンホ)を一人で育てていた母親(トン・ヒョヒ)は、生活苦のため、故郷の祖母(キム・ウルブン)のもとへ彼を一時預けることにする。

山間の村にたった一人住んでいた老婆は、文字も読めず、口もきけない。
一方、都会で育った孫にとっては田舎の生活は苦痛以外のなにものでもなかった。
欲求不満を祖母にぶつけるサンウ。
しかしおばあちゃんはそんなわがままな孫をただの一度も叱ることはなかった……。









7歳の都会育ちの少年と
77歳の田舎住まいのおばあさんのふれあいを描いたヒューマンドラマです。

サンウの悪態っぷりに最初からイライラしてしまいました。

都会の子=ワガママな子
みたいに描かれていましたが
いやいや
この子が特別ワガママなだけでしょ?
親の躾がなってないだけでは?

なんて思いながら観ていました。

最後の方にようやくサンウはおばあちゃんに打ち解けますが

皆さんがレビューに書かれているような感動や涙は残念ながら私にはなかったです💦

おばあちゃん役の女優さん…
口が利けない役どころで台詞が全くありませんでしたが
素晴らしい演技でした。


先日4月17日に95歳で逝去されたそうです。

本作以外に出演作はなく
いろいろ調べてみたら
ロケ地の忠清北道永同で農業を営んでいた民間人で

サンウ役の子役以外も全員現地の一般人だったそうです。



終始ゆっくりしたストーリー展開で
盛り上がりに欠けると言ってしまえばそれまでですが

個人的には結構面白かったです。

全体的な雰囲気は韓国映画というより
中国映画っぽかったかな?

お時間があれば観てください。


死体語り

2018年のブラジル映画です🇧🇷

監督はデニソン・ラマーリョ




ステニオ(ダニエル・デ・オリベイラ)はたった一人で、凶悪犯罪が多発する大都会の死体安置所で夜勤をしている。
彼には死者とコミュニケーションを取ることができる能力があった。
ある時、死者から彼自身にまつわる秘密を明かされ、自分自身と家族の命を危険にさらす事態に陥る……。










死者と対話することのできる男が主人公のブラジル製ホラーミステリーです。

死体から『お前の奥さんが浮気している』と聞き
ギャングを騙して浮気相手を殺させるのですが

その場に居合わせた奥さんまで殺されてしまい

真相を知った奥さんが悪霊になって現れる…

というお話です。

前半はテンポが良くてハマったのですが
後半はちょっとダラけた展開でした。

最後は???という感じで
一件落着なのかどうかよくわからない終わり方でした。

とはいえ
まあまあ面白かったです。

それにしてもこの殺された奥さん…
とんでもない悪妻でしたね。
死んでからも自分が生前にやったことを棚に上げてやりたい放題!

観ていてめちゃくちゃ腹が立ちました💢


ストーリーが進むにつれ
これって全てステニオの妄想?
って思えるシーンも多く

結局のところ
妄想だったのか
呪いだったのか
私は判然としませんでした💦



『死人の秘密をバラすと呪われる』
とか
『家族殺しは神が許さない』

というのはブラジルの宗教観なのでしょうか?


まずまずお薦めの作品です。
死体や解剖のシーンはかなりグロいので
慣れていらっしゃらない方は閲覧注意です。


道化師 ドロボー・ピエロ

1980年のフランス映画です🇫🇷

監督はジョルジュ・ロートネル



刑務所から出所してきたばかりの詐欺師アレキサンドル(ジャン=ポール・ベルモンド)は、早速いつもの悪い癖で新しい獲物を探していた。

ある日ヴェネチアに向かう飛行機の中で1人の男からアタッシュ・ケースを運んで欲しいと頼まれる。

しかし空港を出た途端男は殺され、アレキサンドルはアタッシュケースを持ったまま見知らぬ顔でホテルに向かう。

これが原因で彼は命を狙われることとなり、追いつ追われつの大混戦が始まり……。










ヴェネチアを舞台にジャン=ポール・ベルモンドが詐欺師を演じるドタバタアクションコメディです。


ストーリーがごちゃごちゃしていて

特に後半はお話がややこしい感じになってきて

少々飽きてきました。


アクションは香港映画風ですが

アレキサンドルはルパン三世っぽかったです。


ヘリコプターで逃亡したり



美女とすぐにベッドインするし



↑この女性が峰不二子的なキャラ。

共犯したり裏切ったり💦


劇中に田村という日本人が登場します。

絵画詐欺の標的にされます。




作品がとっ散らかった感じになってしまったのは登場人物が多すぎたのも一因だと思います。





もう誰が誰やらわからなくなってしまいました💦



とはいえ

ジャン=ポール・ベルモンドは個人的には大好きな俳優さんなので

それだけで楽しめました。

二枚目半くらいの感じが良いですね。




お時間があれば観てください。



ウトヤ島、7月22日

2018年のノルウェー映画です🇳🇴

監督はエリック・ポッペ。




2011年7月22日午後3時17分、ノルウェーの首都オスロ政府庁舎爆破事件が起き、8人が死亡する。

さらに同日の午後5時過ぎ、オスロから40キロの距離にあるウトヤ島で銃乱射事件が発生し、32歳のノルウェー人アンネシュ・ベーリング・ブレイビクがサマーキャンプに参加していた10代の若者たちを次々と殺害する。

キャンプに参加していた少女カヤ(アンドレア・バーンツェン)は極限の恐怖の中で妹エミリエ(エリ・リアノン・ミュラー・オズボーン)を必死に捜し続けるのだが…。










2011年にノルウェーで実際に起きた連続テロ事件を描いた衝撃作です。

たった1人の犯人が77人もの命を奪ったノルウェーの大惨事を
ウトヤ島での無差別銃乱射事件に焦点を絞り
72分間ワンカットで映し出しています。

全編ただただ逃げ回るシーンで
犯人はちらっとしか映っていなくて
銃声だけが響き渡る…

見えない恐怖感は醸し出されていましたが
ちょっと単調だったかな?
リアルなシーンが少なかったのはおそらく遺族に配慮して、だと思いますが。

主人公のカヤ…実在の人物ではないのですが
彼女の視点で物語が描かれています。


『静かにしろ』ってお友達から言われてもママに電話をかけ続けて携帯を離さない

『一緒に逃げよう』って言われても1人だけ別行動を取ってお友達に心配をかける

歌ったり大声を出して犯人に居場所を特定される…

ダメダメじゃん、この子!

ってイライラしながら観てしまいました。

将来国会議員を目指す真面目で賢い女の子っていう設定でしたが
カヤが説教する妹の方がよっぽど賢かったです。

しかし
怖い作品でしたね。

こういうシチュエーションの時って
ひたすら逃げた方がいいのか
隠れた方がいいのか
死んだフリがいいのか

わかりませんね。

お時間があれば観てください。