人魚の眠る家

2018年の日本映画です🇯🇵

東野圭吾先生の同名小説が原作です。
監督は堤幸彦



会社経営者の播磨和昌(西島秀俊)と妻の薫子(篠原涼子)は2人の子供を授かるが、現在は別居している。
ある日、娘の瑞穂稲垣来泉がプールで溺れて意識不明になり、医師に脳死と診断される。
臓器提供を希望するか、このまま死を待つかの選択を迫られる夫婦は、悩んだ末に臓器提供を決意するが、薫子が一瞬だけ瑞穂の手が動いたのを見てそれを撤回する。
和昌の会社が開発した最先端技術を駆使した延命治療が始まり、彼女は眠ったまま成長していくが......。








とても重い作品でしたね。

私は医師なので
医学部で学び、医師として経験を積む中で
脳死が人の死であることを認識しています。

日本人の死生観からすれば
脳死は21世紀の現代においても
おそらく受容しがたいことであるということを
改めて考えさせられました。

篠原涼子さんの狂気が凄まじかったです。
包丁を振り回して放った台詞は心に応えました。
台詞の内容は映画を観て確認してください。



脳死してしまう瑞穂ちゃん、その弟の生人くん、いとこの若葉ちゃん…
3人の子役が3人とも素晴らしい演技でした。

ハッピーエンドとか
スッキリするような作品ではありませんが
是非観てください。

雨のシーンが多くて
涙がたくさん出ます。



※余談ですが、私…堤幸彦監督の来春公開予定の映画の脚本の医療監修をしました。
公開されたらレビューをこのブログに書かせていただきたいと思っています。