映像化不可能と言われた日本三大奇書『ドグラ・マグラ』の映画のDVD…
長らく廃盤になっていたのですが、最近再販され、ついに入手!
本日鑑賞しました*\(^o^)/*
夢野久作先生。
『ドグラ・マグラ』…私は高校時代に読みました。
当時はさっぱりワケワカメでしたが
医師になって再読し
ちょっとわかったような気になっていましたが
本日映画を観て
ようやく完璧に理解できました(笑)
“本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常をきたす”
と評されており、非常に狂気に満ちた著作ですが
映画版もその期待を裏切らない(笑)
完成度の高い作品に仕上がっていました!
1988年の作品。
監督は松本俊夫さん。
大正末期。九州医大精神科病棟の一室で記憶喪失の呉一郎(松田洋治)が目を覚ます。
だが彼の脳裏に潜む猟奇的な体験も秘かに覚醒を待っていた。
法医学教室の若林(室田日出男)は一郎が関わったとされる怪事件を追うが、真相の鍵を握る精神科の正木博士(桂枝雀)は『胎児の夢』『心理遺伝』など奇抜な学説を唱え、学内に『狂人解放治療場』を設けた後、謎の死を遂げる。
もつれた記憶の糸をたぐると、妖艶…否、無垢?な女性の断末魔が交錯・・・
先祖の因縁を孕んだ衝撃の深層が剥き出しになっていく…。
要するに…
サイコパスのお話
です。
ご先祖様が遠い昔に持っていた心理傾向が
DNAによって子孫代々に伝えられる…
いわゆる『心理遺伝』を実証実験した結果
サイコパスが覚醒してしまった!
というのが本作のテーマです。
主演の松田洋治さんは名子役と言われただけあって素晴らしい演技力でしたが
正木博士役の枝雀師匠は噺家さん独特の味のある台詞回しと存在感で他を圧倒していました。
いや〜
面白かったです✌️
かなりグロいシーンも満載なので
(医療関係者なら全然平気ですがww)
是非!…とは言えませんが
私のように原作を理解できなかった方は観ると理解できると思いますよ〜♪