疑惑

古い日本映画を観ました。

1982年の作品です。
松本清張先生の同名小説を作者自身が脚色し
野村芳太郎が監督した社会派サスペンスです。



富山県新港湾埠頭で車が海中に転落、乗っていた地元の財閥、白河福太郎(仲谷昇)は死亡したが、後妻の球磨子(桃井かおり)はかすり傷ひとつ負わずに助かる。
やがて、夫に3億円の保険金がかけられていることが判明、球磨子は逮捕される。
球磨子の弁護人として佐原律子岩下志麻)が選ばれるが、二人はことあるごとに衝突した……。







いや〜
めちゃくちゃ面白かったです✌️

2時間超の作品でしたが
あっという間でした。

球磨子がまあ酷い女性で
全く感情移入できないばかりか
ぶん殴ってやりたくなるくらい(失礼!)
憎々しかったです。


桃井かおりさんって

クセのある喋り方で
どんな役柄も同じキャラに見えてしまう…
単に雰囲気だけで演じている女優さん

ってイメージが強かったので

正直こんなに演技がお上手な方とは存じ上げなかったです(ゴメンなさい💦)



弁護士役の岩下志麻さんは眼がずーっと怖かったです💦
岩下さんの演技力は『極妻シリーズ』で存じ上げておりましたが
本作も迫力がありましたね〜



お二人ともホント
ハマリ役だったと思います。

ストーリーは

球磨子が夫を殺したのか?

という謎解きが主軸で

かなりクオリティの高い法廷劇でした。


ただ…
昔の映画なのでツッコミどころは満載でした。

個人情報保護法がなかった時代…
警察もマスコミも航空会社も
個人情報を漏らしまくり💦

『球磨子』とかとんでもない名前だし
みんなタメ口だし
至る所でタバコ吸いまくっているし💦

80年代ってまだまだ野蛮な時代だったんだなぁ

なんて思いました。



脇役も錚々たる顔ぶれです。


かなりお薦めの作品です。
是非‼️