グレイティスト
2009年のアメリカ映画です🇺🇸
主演のピアース・ブロスナンが製作総指揮を務めました。
監督はシャナ・フェステ。
日本未公開作品です。
長男ベネット(アーロン・ジョンソン)を交通事故で失い、悲しみに暮れる父アーロン(ピアース・ブロスナン)と母グレース(スーザン・サランドン)、弟のライアン(ジョニー・シモンズ)。
そこへベネットと一緒に事故にあったローズ(キャリー・マリガン)が現れ、ベネットと真剣に交際していたこと、彼の子供を妊娠していることを告白する。
アーロンは身寄りのないローズを引き取り、家族として生活することを決めた。
しかし息子の死すら受け入れられないグレースはローズの出産を拒んで異常行動をとるようになり、ライアンは部屋に閉じこもる。
アーロンはかつての家族を取り戻そうと奮闘するが、彼自身も不眠に悩まされていた。
ローズは一人、ベネットとの思い出を回想しながら、子供をひたむきに守ろうとするが……。
悲しいお話です。
長男の突然の死によって崩壊してしまった家族が再生していくお話です。
それぞれがストレスを抱え
解消する答えがなかなか見つからず
もがき苦しみます。
このような経験がなくても感情移入しちゃいますね。
私は女性なので
どうしても母親目線で感情を共有してしまいました。
なので、ピアース・ブロスナン演じる父親が無神経に思えて、最初の方はイライラしてしまいました。
(イライラの一因は、ピアース・ブロスナンの顔立ちが端正すぎるがゆえに、悲しみが今ひとつ伝わりにくかったせい?かも)
スーザン・サランドンはとても良かったですね。
やや大袈裟な演技ではありましたが
皆さんがレビューに書かれているようなエキセントリックさは感じず
あれが普通の母親の感情なのではないかと思いました。
で、突然『妊娠しました』なんて現れた亡き長男の元カノ…
私だったら絶対に受け容れられないですね💦
『長男は死んだけどその忘れ形見が産まれる!ヤッター!』
って気にはなれないし
このローズって子は何か勘違いしているような気がしてなりませんでした。
劇中でスーザン・サランドンが
『ペットの犬が死んだから新しい子犬を飼うのと訳が違う!』
と語っていたの…ものすごく共感しました。
ただ…ローズだって最愛の人を亡くした訳ですから同情すべきなのですが
母は強し!
なんでしょうか?
そんなに落ち込んでいる風には見えませんでした。
キャリー・マリガンの演技力の問題かもしれませんが💦
素晴らしい作品でした。
家族を亡くした経験がある方は観るのが辛いかもしれませんが
かなりお薦めです。
※DVDのジャケットがサスペンス映画風ですが
ヒューマンドラマです。
アメリカ版のDVDは優しい感じで良いですね。