そこのみにて光輝く
2014年の日本映画です🇯🇵
故佐藤泰志先生の同名小説が原作です。
監督は呉美保。
達夫と千夏は互いに思い合うようになり、ついに二人は結ばれる。
ところがある日、達夫は千夏の衝撃的な事実を知り……。
なんでしょうか?
底辺の人たちのもがきと苦しみを描いたヒューマンドラマ…と私は解釈しました。
へばりつくような陰湿感と
救いようがない運命が丁寧に描かれています。
誰にも感情移入はできません。
鬱屈とした想いしか残りません。
人間の業のようなものが心に迫ってきます。
ちょっと目を塞ぎたくなるシーンも満載ですが
不思議なことにストーリーにぐいぐいと引き込まれていきます。
タイトルの“光輝く”要素は全くありませんでしたが💦
主演の3人が素晴らしかったです。
綾野剛さん…
寡黙で抑え気味の演技が光りました。
素敵な俳優さんですね。
池脇千鶴さん…
清純派のイメージがありましたが
だらしない感じがとても名演でした。
濃厚な濡れ場を演じていますが、体型も何となくだらしなくて良かったです💦
一番良かったのは
先日観た『火花』で売れない漫才師役を演じていましたが
実に面白い俳優さんだと思いました。
もっと他の作品も観てみたくなりました。
決してハッピーな気持ちになれる作品ではありませんが
宜しければ観てみてください。