そこのみにて光輝く

2014年の日本映画です🇯🇵

佐藤泰志先生の同名小説が原作です。
佐藤泰志先生は精神疾患を患い1990年に自死されています。
監督は呉美保。

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仕事を辞めて何もせずに生活していた達夫(綾野剛)は、パチンコ屋で気が荒いもののフレンドリーな青年、拓児(菅田将暉)と出会う。
拓児の住むバラックには、脳梗塞で寝たきりの父親、甲斐甲斐しく世話をする母親、そして姉の千夏(池脇千鶴)がいた。
達夫と千夏は互いに思い合うようになり、ついに二人は結ばれる。
ところがある日、達夫は千夏の衝撃的な事実を知り……。

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函館を舞台にしたラブストーリー・・・
なんでしょうか?

底辺の人たちのもがきと苦しみを描いたヒューマンドラマ…と私は解釈しました。

へばりつくような陰湿感と
救いようがない運命が丁寧に描かれています。
誰にも感情移入はできません。
鬱屈とした想いしか残りません。
人間の業のようなものが心に迫ってきます。
ちょっと目を塞ぎたくなるシーンも満載ですが
不思議なことにストーリーにぐいぐいと引き込まれていきます。
タイトルの“光輝く”要素は全くありませんでしたが💦


主演の3人が素晴らしかったです。

綾野剛さん…
寡黙で抑え気味の演技が光りました。
素敵な俳優さんですね。

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池脇千鶴さん…
清純派のイメージがありましたが
だらしない感じがとても名演でした。
濃厚な濡れ場を演じていますが、体型も何となくだらしなくて良かったです💦

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一番良かったのは
池脇千鶴さんの弟役の菅田将暉さん。
先日観た『火花』で売れない漫才師役を演じていましたが
実に面白い俳優さんだと思いました。
もっと他の作品も観てみたくなりました。

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決してハッピーな気持ちになれる作品ではありませんが
宜しければ観てみてください。