後妻業の女
2016年の日本映画です🇯🇵
黒川博行先生のベストセラー小説『後妻業』が原作です。
監督は鶴橋康夫。
やがて病に倒れた耕造は他界し、後妻におさまった小夜子から公式証書遺言状を見せられた娘の中瀬朋美(尾野真千子)は、遺産は全て小夜子に渡り遺族には一切残らないと知らされる。
父の死に疑念を抱く朋美は探偵の本多(永瀬正敏)を雇い、小夜子の身辺を調査するが……。
どんどんのし上がっていくサクセスストーリーかと思いきや
単なる犯罪映画でした💦
結論から言うと
めちゃくちゃ面白かったです😃
憎たらしい人ばかりが登場します。
その憎たらしい人たちを
実力派俳優さんが演じています。
トリックとか大どんでん返しはありませんが
テンポもよく
小ネタやアイロニーに溢れた良作だと思います。
後妻業の女を演じる大竹しのぶさんは
さすがの演技でした。
関西弁がかなり変ではありましたが
耳障りな感じはなく
犯罪者なんだけど可愛いおばちゃんでした。
しのぶさん扮する小夜子がスーツケースに入れられて運ばれるシーンがあって
ん?これって
2人が付き合っているのがバレないようにするためにさんまさんがしのぶさんをスーツケースに入れて運んでいたというエピソードの再現なのかな?と思いました💦
後妻業の女の共犯者…結婚相談所の所長役の豊川悦司さんの演技も圧巻でした。
古くてスミマセン💦
本作では狡猾で小汚い大阪のおっちゃんになっていました。
顔は劣化していましたが、長身でスタイルが良いのは変わっていませんでした。
個人的には探偵役の永瀬正敏さんも良かったですね〜♪
この人は全然変わらない。
父親を殺された次女役の尾野真千子さん…
この人は被害者だし正義なんだけど
いつも上から目線で
いちいち腹が立つ存在でした。
絶対にお友達になりたくないタイプ。
どことなく懐かしい感じがする…
それって何なんだろう?って考えていたら
伊丹十三作品に類似していることに気づきました。
美人じゃないけど頭のイイ女主人公
それをサイドで支えるくせ者の男性
皮肉たっぷりのストーリー展開
たくさんの出演者がわちゃわちゃする感じ
脇役がみんな名優
ストーリーとそれほど関係のない無駄なヌードやベッドシーン
しかも『後妻業の女』ってタイトルからして
伊丹作品っぽいですよね。
お薦めの映画です。
2時間ちょっとの観やすい長さです。