だれかの木琴

2016年の日本映画です🇯🇵

井上荒野先生の同名小説が原作です。
監督は東陽一

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警備機器会社に勤める優しい夫・光太郎(勝村政信)と中学生の娘・かんな(木村美言)の3人暮らしの平凡な主婦・親海小夜子(常盤貴子)は新しく引っ越してきた新居の近くに美容院を見つけ客となる。
そこで出会った担当美容師の山田海斗(池松壮亮)に髪をカットされ、帰宅後、海斗からお礼の営業メールを貰った事をきっかけに小夜子の心に変化が芽生える。
営業メールに返信を続けたり、美容院での会話を頼りに海斗の自宅を突き止めたり次第に海斗への執着がエスカレートしていく小夜子。
海斗の彼女・唯(佐津川愛美)も巻き込み、次第に海斗も危険を感じ始めていく……。

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ジャンル的にはストーカーものですが
ソフトストーカーというか
単なるアホな主婦の憂さ晴らしを描いた作品で
サスペンス要素は一切ありませんでした💦

経済的に恵まれ
賢そうな一人娘もいて
夫はそこそこエリートで…

何不自由なく暮らしていた普通の主婦が普通じゃなくなってしまったのは何故?

って考えた時

単なる欲求不満ではなく
夫は浮気をしつつも妻と家庭を大切にしていた

セキュリティシステムの圧迫感!

ってシンプルな答えが出てきました。

主人公家族は完璧なセキュリティシステムの豪邸に住んでいるという設定。

人っていうのは護られすぎるとはみ出したくなる…という隠喩がこの作品で描かれていたように私は思いました。

スキがない生活は人を逸脱させてしまう…

ということでしょうか?


ともあれ
常盤貴子さんが美しかったです。

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久々に拝見して
あぁ…歳をとったな
って最初は思いましたが

ストーリーが進むにつれ色香が出てきて

美魔女という言葉は彼女のためにあるんだなぁ

なんて思ってしまう程でした。

お若い頃は棒読みの演技が気になりましたが
齢を重ね
台詞に情感が込められる
素晴らしい女優さんになりました。


ストーカーされる美容師役の池松壮亮さんは
なんか情けない感じでした💦

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う〜ん
イイんだけど
なんか物足りない感じ…かな?

勝村政信さんや常盤貴子さんの演技に圧迫されていたような…

そして
タイトルの木琴…
おそらく常盤貴子さん演じる小夜子の幼少期のトラウマに関連しているアイテムだと思いましたが

ちゃんと回収できていなくて
最後までモヤモヤが残ってしまいました。


どうというお話ではありませんし
よくあるお話かもしれません。

お時間があればどうぞ…という作品です。