飢餓海峡
すごーく古い映画を観ました。
1965年の日本映画です🇯🇵
原作は水上勉先生の同名小説です。
監督は内田吐夢。
東映が監督に無断で編集した167分版と
監督自身の手による183分の完全版があるようですが
私が観たのは後者です。
昭和22年に青函連絡船沈没事故と北海道岩内での大規模火災が同時に起きる。
火災は質屋の店主を殺害し金品を奪った犯人による放火と判明。
そして転覆した連絡船からは二人の身元不明死体が見つかった。
それは質屋に押し入った三人組強盗のうちの二人であることが分かる。
昭和のクライム映画で最高傑作と評されている作品です。
モノクロ映画です。
冒頭のおどろおどろしいシーンと単調なナレーションがとても印象的でした。
長丁場の作品にもかかわらず
ストーリー展開がめまぐるしくて
あっという間にエンディングを迎えました。
近年のサスペンスものと比較すると
今ひとつヒネリが足りない感はありましたが
登場人物の個性がそれぞれ強烈で
ヒューマンドラマとしてはかなり見応えがありました。
オチはすぐにわかっちゃいましたが💦
DNA鑑定がなかったこの時代…
警察捜査の詰めの甘さや
え?こんなんで逮捕していいの?
なんてツッコミどころは満載でしたが
いやいや
面白かったし
名作だと思いました。
三國連太郎さんは今更ながら名優ですね。
眼の演技、間の演技は圧巻でした。
私が物心ついた頃にはすでにおじいさんのイメージがありましたが
お若い頃はかなりのイケメンさんでしたね〜😊
田舎の刑事役の伴淳三郎さん…
味のあるイイ演技をされています。
そして若き刑事役で高倉健さんも出演されていました。
とてもキュートなんだけど
今時のアイドルみたいに演技が軽薄でないところが良かったですね❗️
たまにはこんな重厚な作品を鑑賞するのも良いかと思います。
是非‼️