うさぎ追いし 山極勝三郎物語

山極勝三郎先生の伝記映画をようやく観ることができました。


山極先生は
『癌が作れれば癌は治せる』
という信念から、世界初の人工癌の発生実験に成功した病理学者です。

本作は2016年の日本映画です。
監督は近藤明男



明治初期。
上田潘の下級武士の家系に生まれた勝三郎(遠藤憲一)は、町医者の山極吉哉(横光克彦)の後を継ぐため上京、婿養子として吉哉の娘・かね子(水野真紀)と結婚する。
東京大学で病理学を学び、32歳で教授に昇進。だが、勝三郎は結核を患う。
病と闘いながら勝三郎は人工癌の実験に没頭する……。







良い作品でしたね。
医療ものですが堅苦しい感じが全然なくて
医学知識がなくても気軽に鑑賞できます。

ちょっぴりコメディタッチな場面も盛り込まれていて
娯楽映画としても楽しめました。

主演の遠藤憲一さんがお見事でした。
山極先生にソックリでした!


↓こちらが実際の山極先生。



山極先生の娘・梅子さん(秋月成美さんが演じていました)は架空の人物だったようですが、この物語のキーパーソン的存在でした。


↑真ん中のオルガンを弾いているのが梅子さん。その後ろが息子の三郎さん。


梅子さんの晩年は高橋惠子さんが演じましたが

アジア人という理由でノーベル賞を授与できなくてゴメンなさいってノーベル賞選考委員の先生が梅子さんに謝罪するシーン・・・必要だった?


(高橋惠子さんはこのワンシーンのみの出演)

山極先生の息子さん・三郎さんは実在の人物で、帯広畜産大の元学長、動物学者だった方です。


是非観ていただきたい作品です。