さざなみ

2015年のイギリス映画です🇬🇧

デヴィッド・コンスタンティンの短編小説『In Another Country』が原作です。
原題は『45 Years』。
監督はアンドリュー・ヘイです。



結婚45周年を記念したパーティーを土曜に予定しているジェフ(トム・コートネイ)とケイト(シャーロット・ランプリング)の夫婦。
だが、月曜に届いた手紙がきっかけとなって、山岳事故で命を落としたジェフの昔の恋人の存在が二人の間に浮き上がってくる。
かつての恋人との記憶をよみがえらせてはそれに浸るジェフと、すでにこの世にはいない彼女に嫉妬を募らせていくケイト。
次第に彼女はジェフに対する不信感を抱くようになり、長い夫婦生活で育んできた愛情や絆も揺るぎ始める……。







イギリス映画らしい、静かできちんとした作品です。

50年前に氷山で行方不明になった夫の元恋人の遺体が発見されたという手紙が届く冒頭のシーン…

それ以降は特に大きな事件も起こらず
夫婦の生活が淡々と描かれていきます。

男はズルくて無神経
女はいくつになっても女
そして
夫婦は所詮他人

ということが90分超の作品の中に集約されていました。

何ということはないお話です。

しかし!
ラスト15秒に戦慄が走ります。
ハッとして
ドキッとして
え?
って感じになります。
ネタバレになるので詳細は割愛します。



そこで物語はプツっと終了します。
この夫婦が今後どうなるか自分で考えてね!
ま、想像つくと思うけど…
といったエンディングです。

眼がとても怖かったです((((;゚Д゚)))))))



品のいいおばあちゃん、いかにも元教師という役柄ですが
全然眼が笑っていなくて
ある種の凄みがありました。

この女優さん…
あの『愛の嵐』に出演されていた方なんですね。
トップレスでナチスの軍服を纏って歌っていた人…


『愛の嵐』でも眼が怖かったの…覚えています。
スタイルは年齢を重ねた今でも良かったですね〜


シャーロット・ランプリングは本作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされただけあって
その演技は圧巻でした。

なかなか感情移入はしにくいかもしれませんが
こういう作品もたまにはイイかなって思います。
お時間があればどうぞ。

ちなみに…
イギリス人って結婚記念日にあんなゴージャスなパーティを開くんですね。
凄すぎる!
会場代、飲食代、たくさんの招待客…
数百万はかかるよねー
なんて映画を観ながら思ってしまいました💦