火宅の人

1986年の日本映画です🇯🇵

檀一雄先生の自伝的同名小説が原作です。
監督は深作欣二




作家・桂一雄(緒形拳)は、先妻に先立たれ後妻としてヨリ子(いしだあゆみ)をもらう。
ヨリ子は腹違いの一郎をはじめ5人の子どもを育ててきた。
が、子どものひとりが日本脳炎にかかり重い障害が残ってしまうと、怪しげな宗教にすがるようになっていく。
同じ頃、一雄は新劇女優の恵子(原田美枝子)の虜になり、やがて家を出て恵子と同棲を始める……。






身勝手なおじさんの恋愛放浪記です。

『不倫はダメ』とか『浮気は許せない』などといった倫理観をもって観たら全然面白くない作品です。

檀一雄スゴイ!

って見方ができれば本作は立派なコメディ映画として成立します。

個人的には大変面白かったです。

昔の文豪は磊落不羈だったなー
なんて妙に感心しました。

主演の緒形拳さん…
これまでも数々の『だらしない悪役』を演じてこられた俳優さんですが、本作はまさに適役でした。
ホント素晴らしかったです。



さらに素晴らしかったのが3人の女優さん。

正妻を演じたいしだあゆみさんの怪演はピカイチでした。
いや〜怖かったです💦



愛人役の原田美枝子
抜群のダイナマイトボディは女性から見ても素敵でした。



行きずりのホステス役の松坂慶子さんは息を呑むような美しさでしたね。
端正な顔立ちに似合わないお茶目な役柄で
本作の癒し系でした。



太宰治中原中也もちらっと出てきます。



岡田裕介さん演じる太宰治です。




檀一雄先生のお嬢さんの壇ふみさんも最初の方にちらっと出演されています。
檀一雄先生のお母様役(壇ふみさんのお祖母様役)です。




良い意味でも悪い意味でも昭和感が満載で、令和の時代には物足りない作品かもしれませんが
まずまずお薦めします。