ブランカとギター弾き
2015年のイタリア映画です🇮🇹
監督は写真家でもある長谷井宏紀。
フィリピンのマニラ。
親を知らずにスラム街で生活してきた少女ブランカ(サイデル・ガブテロ)は、欲しかった母親をお金で買おうと考える。
ある日、彼女はピーター(ピーター・ミラリ)という盲目のギター弾きと知り合う。
ピーターから得意な歌でお金を稼ぐように勧められて、彼の演奏をバックにレストランで歌い始めるブランカ。
順調に物事が進んでいるかのように見えたが、その裏でブランカの身に思わぬ危機が迫っていた……。
イタリア映画ですが、舞台はフィリピンのスラム街です。
ブランカ以外の出演者は現地で調達した素人さんとのこと。
盲目のピーターは本作公開直後に逝去されたそうで、エンドクレジットに追悼文が掲載されていました。
ストリートチルドレン、貧困、家族、幸福…
いろいろなテーマが詰め込まれていましたが
80分足らずの短い作品だったので
それほどお腹いっぱいにはならないで
サラッと観ることができました。
悲しいお話ではありましたが
写真の一コマのようなワンカットが美しくて感動しました。
ブランカ役の子役は可愛い子でしたね。
歌が上手なのはさることながら
憂いと無邪気さを湛えた眼がとても良かったです。
考えさせられる作品ですが
あえて無垢な気持ちで観ていただきたいと思いました。