彦とベガ
4年くらい前にK’s cinemaで観ました。
クラシカルな外観のステキな劇場です。
監督は現役の介護士でもある谷口未央さん。
認知症の現実を描き、伊参スタジオ映画祭2013の中編の部でシナリオ大賞を受賞したシナリオを、自身の初メガホンにより映画化されました。
認知症のことは、自分を16歳の少女と思い込んでいる。
ある日、若い介護ヘルパー菊名慧がことの担当として比古家にやってきた。認知症のことに最初は戸惑いを感じていた菊名だったが、ことの少女のような振る舞いに愛らしさを覚えるようになる。そんな2人の親密な様子に、朝雄は複雑な思いを募らせるようになる。
朝雄役の川津祐介さんは終始せつなくて😭
こと役の原知佐子さんの自然体な演技はさすが!素晴らしかったです。
テーマは重いものでしたが、とてもロマンチックな作品でした。
上映時間が64分と短いにもかかわらず、内容が濃厚で、ストーリーにグイグイ惹き込まれていきました。
私は認知症の専門家ですが、普通に観ても楽しめる作品だと思いました。
終演後、監督の谷口未央さんと映画監督で評論家でもある大嶋拓さんのトークショーがありました。
お二人は師弟関係にあるそうです。
大嶋拓さんは『火星のわが家』でメガホンを取った監督さんです。この映画も『介護』をテーマにした作品です。
なんと!
あの堺雅人さんの映画デビュー作品らしいです。