Keiko

1979年の日本映画です🇯🇵

監督はカナダ人のクロード・ガニオン
第20回日本映画監督協会新人賞受賞作です。



京都に暮らす23歳のOLケイコ(若芝順子)。
1年前に家族のもとを離れ自由なひとり暮らしをエンジョイしていた。
が、次第に単調で孤独な毎日に焦りを感じるようになる。
そんなある日、ハンサムなカメラマン・勝(池内琢磨)に出会い恋に落ちるのだが……。








随分前に深夜のテレビで観たことがある作品です。

当時は

なんだ、この映画?
だから何なの?

って思いましたが
その後ずっと記憶に残る作品の一つとなっていました。

主演のケイコ役の若芝順子さんはじめ
ほとんどがオーディションで選ばれた素人さんです。

なので全編通して
『素人劇』
です。

ボソボソと抑揚なく喋る出演者の台詞回しは

良く言えばリアリズムであり
悪く言えばドキュメンタリーもどき

と言えます。

内容は普通の23歳のOLが恋愛遍歴を重ねるお話。

若芝順子さんは当時京都大学の現役大学生で
以前観た時は
ブスだしスタイル悪いしおばちゃんっぽいし…
なんて印象でした。

しかし
私がおばちゃんになった今改めて観ると
意外に美人さんだったことに気づき愕然としました💦
おばちゃんっぽい印象は変わらないけど。
70年代の23歳ってこれが普通だったのではないかと思います。

まあ自己中の嫌な女ですよ。
時代が違うとはいえ、全く感情移入できません。
ラストのシーンみたらぶん殴りたくなるくらいです。

でも妙に跡を引くんですよね、この映画。

さらに
本作はレズビアンについても描かれていて
この当時はかなり衝撃的だったんじゃないかって思います。

若芝順子さんは後にも先にもこの映画にしか出演されていません。
現在は60代でしょうか?
関西の大学で教授をされているそうです。
年齢を重ねた今、本作についてどのように思われているのでしょうか?
とても興味があるところです。
ヘアにはモザイクがかかっていますが、かなり大胆なヌードとベッドシーンを披露されていらっしゃいましたので。

まずまずお薦めの作品です。
お時間があればどうぞ。
昔の京都の街並みが出てきて
私は懐かしかったです。