残酷で異常

2014年のカナダ映画です🇨🇦

監督はマーリン・ダービズビック。



英語教師のエドガー(デヴィッド・リッチモンド=ペック)は愛する妻メイロン(ベルナデッタ・サクイバル)を殺してしまうのだが、ふと気がつくと謎の建物にいた。
そこではブラウン管の中にいる施設担当者の指示のもとでグループセラピーが行われており、みな殺人の罪を告白していた。
エドガーは混乱してこの建物から脱出を試みたが、また気がつくと妻を殺す以前にタイムスリップしていた……。








邦題がセンスなくて??な感じですが
実際には『残酷』でも『異常』でもなくて
むしろ心温まるお話だったと思います。

いわゆる『ループもの』ですが
ループものにありがちな執拗さはなくて
ループすることでむしろ全体のお話が繋がりやすくなっていました。

ストーリーが進むにつれ
エドガーの性格の偏りみたいなのが明らかになっていきます。
けれども何だか憎めない人で
『ええ人やん』って最後に私は思いました。
ちょいおデブですが運動能力の高さを垣間見るシーンがあって思わず拍手してしまいました👏



殺人者たちが罪を告白するグループワークのシーンがあります。
断酒会の例会みたいな感じで興味深かったです。



子供を殺した男性、両親を殺した青年、自殺した女性が仲間みたいな感じで登場しますが
みんなイイ人でしたね。
殺人者にイイ人っていうのはおかしな話ですが💦
ちなみに自死は本作では殺人にカテゴライズされていました。


いや〜これは隠れた名作ですね。
かなりお薦めです。
テンポが良くて
ループにイライラすることもなく
内容もわかりやすかったです✌️

ループする中でエドガーが気にしていたあること(伏線)が最後に回収されます。
見ようによれば理不尽な結末かもしれませんが
私はスッキリしました。