キューポラのある街

1962年の日本映画です🇯🇵
日本映画史上に残る名作を今更ながら観ました。
監督は浦山桐郎



鋳物の町として有名な埼玉県川口市
この街にはキューポラという煙突が立ち並ぶ。
昔カタギの職人の町にも時代の波が押し寄せる。旧来型の鋳物職人であるジュン(吉永小百合)の父・辰五郎(東野英治郎)は、働いていた工場が大工場に買収されたことからクビになってしまう。
困窮に苦しむ一家だったが、ジュンはそんな境遇の中でも、自分の進路について一生懸命考え、パチンコ屋でバイトしながらも高校進学の学費を稼ごうと頑張る……。








高度経済成長期の地方都市のお話で
貧困や失業、在日朝鮮人の問題を真面目に描いています。

当時アイドルだった吉永小百合さんが主演ということで軽薄な映画かと思いきや
重厚な内容が包含されていて
社会派ドラマと位置付けられる作品だと思いました。

作中で描かれている子供たちがとにかくタフで
貧乏なんだけど妙に明るいのが印象的でした。
現在団塊の世代と言われている方々です。

日本人として絶対に観ておかなきゃいけない映画ですね、これは。
こういう時代があったからこそ今の時代がある訳で
今なお美しい吉永小百合さんを拝見するにつけ
時は繋がっているんだなぁ…なんて感じました。
可憐な吉永小百合さんが作中で自分のことを『あたい』って言うのに違和感がありました💦
貧乏のお家の子ってお顔が可愛くても品がないんだなー
なんて思いました。


ところで…
昔の映画の登場人物ってどうしてみんな早口なんでしょうね。
台詞の半分くらいが聴き取れなかったです💦
字幕が欲しいと思いました。

さらに…
昔の人ってやたら歌ってますね。
合唱しながら街を歩いたり
昼休みにみんなで集まって歌ったり…
そういう文化だったのかしか?

お時間があれば観てください。