セカンド・ベスト 父を探す旅

1994年の英国映画です🇬🇧

デイヴィッド・クックの同名小説が原作です。
監督はクリス・メンゲスト。



孤児院で暮らすジェームズ(クリス・クレアリー・マイルス)は、今は刑務所にいる父と山で過ごした数日間に縛られて生きていた。
一方、40を過ぎてもまだ独身のグレアム(ウィリアム・ハート)は、母を亡くした悲しみでうつ病になってしまった父の世話をしながら寂しく暮らしていた。
そんなある日グレアムは養子縁組を思いつく。
やがてジェームズを紹介され、つまづきながらも他人同士の家庭を築いていこうとするが……。









地味なお話です。
大事件やどんでん返しが起こるようなお話ではありません。

父親から愛されないままに大人になってしまった40過ぎの独身のおじさんが、思いつきみたいな感じで10歳の愛着障害の男の子を養子に迎える…

というお話です。

おじさんも男の子も『父親に対するトラウマがある』という共通点があるものの

真の信頼関係がなかなか築けません。

男の子は両親との早期離別や母親のトラウマも抱えており
激しい自傷行為情緒不安定、操作性も有しており
はっきり言って精神科医の介入が必要なレベルだと思いました。
申し訳ないけど、優しいおじさんが愛情を注ぐだけで軽快するような症例には思えませんでした。

が、これはあくまでもフィクションなので
結果オーライのヒューマンドラマとして仕上がっています。
その辺りのモヤモヤ感はありましたが
観ていて不快感はそれほどありませんでした。

少年役の子役がめちゃくちゃ上手でしたね。
大人の気を引くためにアピールした後に浮かべる薄ら笑い…
ゾッとするほどでした💦



ルックスも良いし、将来さぞかしスゴイ俳優さんになるだろうなぁ…
なんて思いながら観ていましたが
どうやら本作限りで
その後芸能活動はしていないようです。

主演のウィリアム・ハートは若いですね。
(26年前ですから当然ですが)
哀愁漂う抑え気味の演技が素晴らしかったです。



私はあまり感動しませんでした。
男性が観れば心響くものがあるかもしれません。
お時間があればどうぞ。
『父を探す旅』というサブタイトルは要らなかったですね。センスなさすぎ。