もうひとりの息子
2012年のフランス映画です🇫🇷
脚本・監督はロレーヌ・レヴィ。
その結果、医師である母親(エマニュエル・ドゥヴォス)は、息子とは血がつながっていないという衝撃の事実を知ることに。
ヨセフが生まれた病院のミスで、パレスチナ人家族の息子ヤシン(メディ・デビ)と入れ違っており……。
赤ちゃん取り違え事件と民族間対立問題を同時に描いたヒューマンドラマです。
なかなか日常的に起こる事件ではないのですが
こういう事態において
母(女性)は柔軟性がありますね。
ヨセフとヤシンのお母さんが『もうひとりの息子』という認識が持てるようになるのに対して
彼らの父親(男性)は現実逃避気味で
さらにヤシンのお兄さん(男性)も何だか情けなかったです💦
そして
これまでのアイデンティティを覆された当事者である2人が一番苦しいはずなのに
とても清々しかったのが本作の救いでした。
派手さはありませんでしたが
きめ細やかな心理描写は素晴らしく
本当に良い作品だったと思います。
かなり泣けましたが
安易なお涙頂戴ものではありません。
観終わった後も心に響きます。
お薦めの一作です。