クロワッサンで朝食を

2012年のフランス=エストニア=ベルギー合作映画です🎬

脚本・監督はイルマル・ラーグ
彼の母親が体験した実話が基になった作品です。




エストニアの小さな町で暮らすアンヌ(ライネ・マギ)は、2年間付きっ切りで介護をしていた母親を亡くし放心状態だった。
そんな折り、多少フランス語が話せる彼女にパリでの家政婦の仕事が舞い込んでくる。
意を決して憧れのパリに向かったアンヌを洒落たアパートで待っていたのは、気難しいエストニア出身の老婦人フリーダ(ジャンヌ・モロー)だった……。









予告編を観て
以前このブログでも紹介した『最強のふたり』(パリを舞台に富豪の男性と介護人の友情を描いた作品)みたいなストーリーを予想していたのですが

見事に裏切られました💦

心温まる実話…なんて謳い文句がついていましたが全然心温まらず・・・

陰険ばあさんとひたすら耐える家政婦のお話でした。

途中で2人は一瞬仲良くなるのですが
このばあさんは一癖も二癖もある人で
わだかまりはなかなか解消できません。

まあこんなばあさん…誰も愛さないだろうし
悪いことばかりしているとこんな風に孤独な晩年になるんだよ…という反面教師を描いた作品のように思えました。



で、このばあさん…妖怪のような風貌ですが
まさかの!
あのジャンヌ・モローなんです。
絶世の美女でしたが…

歳月とは如何に残酷なのかをしみじみ感じました。


↑若かりし頃のジャンヌ・モロー


家政婦役のライネ・マギ…
物静かな演技が素敵でした。
美人なのかそうでないのかビミョーな感じですが
とても雰囲気のある女優さんですね。



だからどうなの?
って言われたら困ってしまうような作品ですが

若い頃から人には親切にしましょう。
人を裏切ったり自己中はダメよ。
そういうのが死ぬ間際になってブーメランのように返ってきますよ!

という教訓はしっかりと描かれていたのではないかと思いました。

お時間があればどうぞ。

パリの街並みが登場しますが
全体的にくすんだ色合いで
夜のシーンが多く
『花の都』といったイメージはほとんど映っていませんので悪しからず。