HOUSE ハウス

1977年の日本映画です🇯🇵

監督は大林宣彦で本作が監督デビュー作です。
原案は大林監督のお嬢様である大林千茱萸さん(当時12歳)です。




夏休みを利用しておばちゃま(南田洋子)の羽臼屋敷を訪れる“オシャレ”(池上季実子)と6人の友人ファンタ(大場久美子)、ガリ(松原愛)、クンフー神保美喜)、マック(佐藤美恵子)、スウィート(宮子昌代)、メロディー(田中エリ子)。
だがおばちゃまはすでにこの世の人ではなく、戦死した恋人(三浦友和)への思いだけで存在し続ける生き霊だったのだ。
そして若返るためには少女を食べなければならない。
ピアノや時計が少女たちを次々に襲い、羽臼屋敷は人喰い屋敷と化した……。









子供の頃、深夜の再放送で観ました。
いや…正確に言えば途中まで観て挫折した映画です。
眠くて挫折したのか怖くて挫折したのか記憶が定かではありませんが💦

ようやく最後まで観ることができました。

大林監督のデビュー作ということですが
なんかやりたい放題の感じがして面白かったです。
こだわりの映像美の原点はここにあったんだと思わせる作品でした。
ファンタジーホラー映画と言ってよいと思います。

当時はまだCGがなくて
特撮技術を駆使して作り上げた作品らしく

バラバラの手足が飛んだり
眼が緑色に光ったり
ひたすら血が流れたりで

大人になった今だから全然怖くはありませんが
子供の時にちゃんと観たら絶対トラウマになりそうです。

出演者の半分くらいは今も活躍されている女優さんで
現在ほとんどが60歳代だと思いますが
皆さんアイドルアイドルしていて
可愛かったです。

主役の池上季実子さん…
当時18歳だったそうですが色気があって素敵でした。
しっかりヌードにもなっていて
今の時代のアイドルでは考えられないですね💦



ところで…
女の子たちに名前はなく
みんなニックネームで呼ばれていましたが
聞いていて小っ恥ずかしい感じがしました。
そういう時代だったんでしょうか?
刑事を全員ニックネームで呼ぶ『太陽にほえろ』と同時代の作品なんですね。

で、池上季実子さん演じる『オシャレ』のお父さん役に笹沢左保さん!
この方…小説家ですよね?
木枯し紋次郎』を書かれた方で
本作ではお家の表札が『木枯』になっていて
大林監督の小さなユーモアを感じました。


↑鰐淵晴子さんも出演されていました(オシャレのお父さんの恋人役)。
素敵でしたね〜

イカ売りのおじさん役に小林亜星さん。


女の子たちの学校の先生に尾崎紀世彦さんや檀ふみさんも出演されていました。



キャラ濃い人ばかりですね💦

で、なんと言ってもおばちゃま役の南田洋子さんの存在感がハンパなかったです。
怖かったです💦



結構お薦めです。
お時間があれば是非‼️