シリアスマン

2009年のアメリカ映画です🇺🇸

第82回アカデミー賞の作品賞と脚本賞にノミネートされた作品です。
脚本・監督はコーエン兄弟



1967年、アメリカ中西部。
物理学の教授ラリー(マイケル・スタールバーグ)は妻と二人の子ども、兄と共に、一見幸福そうに暮らしていた。
ところが妻のジュディス(サリ・レニック)に別れ話を切り出され、学校では賄賂を渡され、ラリーの穏やかな生活は様々なトラブルに見舞われ……。








真面目な男(シリアスマン)に容赦なく災難が次々と降りかかってくる様を、ユダヤ式のブラックユーモアを交えて描いた作品です。

旧約聖書ヨブ記がベースになっているようです。

正しい人に悪い事が起きる…
すなわち、何も悪い事をしていないのに苦しまねばならないという『義人の苦難』が本作では描かれています。

まさにコーエン兄弟お得意の不条理…です。

冒頭にお伽話のような挿話があり

その後ラリーの身の周りにいろいろな出来事が起こっていきます。

離婚したい妻、髪を洗うことに忙しすぎて不登校の長女、テレビが映らないといちいち父親の職場に電話をかけてくる長男、賭博と買春で警察沙汰を起こす無職で独身の兄…

さらに
単位をくれと賄賂を持って執拗に迫ってくる韓国人大学生…

相談しても頼りにならないラビたち…

怪しげな隣家の奥さん…

キャラの濃い人たちが次々と登場し
全く飽きることなく観ることができました。

面白かったです✌️

ラリー先生があまりにもお気の毒に思えましたが
これも神の定めなんですね(要は仕方ない!)…

なんて無宗教の私には納得できませんでしたが💦

本作が初主演映画とのこと。
素敵な俳優さんですね。



お薦めの作品です。
コーエン兄弟の作品の中ではかなり難解と言われているようですが
あまり深く考えないで
サラッと観るのが良いかと。