コーヒーをめぐる冒険

2012年のドイツ映画です🇩🇪

ドイツ・アカデミー賞で6部門受賞した作品です。
全編モノクロです。
監督はヤン・オーレ・ゲルスター。



2年前に大学を中退してからぶらぶらと暮らしているニコ(トム・シリング)は、朝からツキに見放されていた。
小さな諍いの末に恋人(カタリーナ・シュットラー)と別れた揚げ句コーヒーを飲み損ね、運転適性診断室では取り上げられた免許証を返却してもらえなかった。
さらにはカフェでコーヒーを頼むが所持金が足りず、お金を下ろそうとしたらカードが機械に吸い込まれてしまう……。









ある青年がコーヒーを飲みたくてもなかなか飲めず
いろいろな人との出会いがあって
ようやくコーヒーにありつける…
という1日を描いたお話です。

邦題に『冒険』ってついていますが
作中に冒険の様相はありません。


大学を中退して特に目的もなく生きているこの青年ニコ…
今時の若者というか
モラトリアムというか
クズってほどではないのですが

親にお金の無心をしたり
恋人に優柔不断だったり
同じアパートの人がくれたミートボールをトイレに流したり
無賃乗車をしたり
過去にはデブの女の子をいじめたり…

あまり良い子ではありませんが
だからといってどうということもなく

とある1日が過ぎていく様子が淡々と描かれているだけの作品です。

ナチスドイツ時代の反省だったり
格差問題だったり
そういうテーマも盛り込まれてはいますが

で?

という感想しか生まれて来ない感じでした。

『ドイツ版ウディ・アレン』とも称される作品みたいですが

確かに
やたら屁理屈こねたり
背景にジャズが流れていたり
街が描かれていたり…

ウディ・アレンっぽいけど
テンポと深みが全然違っていました💦

主演のトム・シリング…
本作がデビュー作です。
見ようによればイケメンかも。
他の作品も観てみたくなるような雰囲気はあります。



お時間があればどうぞ。
予告編を観るとコメディタッチな感じですが
そんなに楽しい作品ではありません。
ご注意を!

境界性パーソナリティ障害の女性が出てきます。
どの人かすぐにわかると思いますが。