チョコレート

2001年のアメリカ映画です🇺🇸

原題は〝Monster's Ball〟
死刑の執行前に看守達が行なう宴会の意味です。



ハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)は人種差別の激しい、南部ジョージア州の刑務所の看守。
彼の父バック(ピーター・ボイル)も元看守で、一人息子のソニーヒース・レジャー)も彼の跡を継ごうとしていた。
ある日、死刑執行の任務を満足に果たせなかったことでハンクに激しく詰られたソニーは祖父と父の前で自殺してしまう。
ショックで看守を辞めたハンクが出会ったのはレティシアハル・ベリー)という黒人女性。
彼女にハンクは惹かれるが、実は彼女はハンクが死刑執行を行なった死刑囚の未亡人だった……。









黒人女性と白人男性の恋愛と人種への偏見問題を描いた作品ですが
心理描写が中途半端で
重苦しさしか残りませんでした。

白人至上主義だったはずのハンクが何故あんなに簡単にレティシアに惹かれていくのかが今ひとつわかりませんでした。

レティシアが美人すぎるから…では理由になりませんね💦

人種は違えども『似た者同士』だったから?

息子に対して酷いことをした親…という認識はハンクにしかなくて
レティシアは自分を良い母親だったという・・・

いやいや
虐待してたでしょ?
母性もなければホント品のない女性だと思いました、レティシアは。
夫が死刑を執行される当日もなんか冷たかったし…



で、ハンクは文字通り冷たい男でしたね。
息子に対しての仕打ちだけでなく実父に対しても。

要は
冷酷な男と冷酷な女の恋愛ごっこにしか見えませんでした。



ラストのシーンはかなり含みを持たせていて
これがハッピーエンドかアンハッピーエンドかは観た人にお任せさします的な感じで
はっきり言って消化不良でした。

本作で有名になったと記憶していますが
この頃は演技力が拙くて
激しい濡れ場しかイイ所がなかったです💦


一方ビリー・ボブ・ソーントンは素晴らしかったですね。

ハンクの息子役に今は亡きヒース・レジャーが出ています。
影がある雰囲気がとても良かったです。
彼が亡くなったのは本作が公開されてから7年後でしたが、本作で自殺するシーンがその後の彼とリアルに被ってしまって何だか切なかったです。
ちなみにヒース・レジャーの死因は急性薬物中毒でしたが。




お時間があれば観てください。
死刑執行のシーンはちょっと重かったですが。