好きにならずにいられない

2015年のアイスランドデンマーク映画です🎬

脚本・監督はダーグル・カウリ。



43歳独身、空港の荷物係として勤務する巨漢のフーシ(グンナル・ヨンソン)は、人付き合いが苦手で女性経験もなく、戦車や兵士の小さなフィギュアを集めてジオラマを作るのが唯一の楽しみ。そんな息子を見かねた母親とその恋人は、出会いの機会を作ろうと誕生日祝いにダンススクールのクーポンをプレゼントする。
気が乗らないもののスクールに向かったフーシは、小柄な女性シェヴン(リムル・クリスチャンスドウティル)と出会い、瞬く間に恋に落ちるが……。









オタクのおじさんの恋愛模様を描いた作品です。

ポップな映画ポスターに騙されてはいけません。
コメディでも何でもなくて
悲しいお話です。

冒頭から物悲しい音楽が流れて
静かに展開していきます。

個人的にはバッドエンドだったと思います。
(いろいろな解釈の仕方があるようですが)

主人公のフーシ…
見た目はかなり悪いのですが
聖人みたいな人で
シェヴンに無償の愛を捧げます。



多分うまくいかないだろうなぁ…
なんて思いましたが

このシェヴンという女性…
大して美人でもないのにフーシを振り回しまくる…
うつ病という設定でしたが
典型的な境界性パーソナリティ障害ですね。



なんでフーシはこの女性のことを見抜けないんだろう?
女性経験がないフーシが太刀打ちできる相手じゃないのにー!!

なんてイライラしながら観ていましたが

(私は精神科医だからわかるけれど)
普通は見抜けないですよね💦
フーシのママだけは見抜いていましたが。

結末は予想通りでした。

ま、いいんでしょうけどね。
フーシがそれで良ければ。

後味が悪い作品でしたが
北欧の静寂さが存分に描かれた素晴らしい映画だったと思います。

まずまずお薦めです。