黒いスーツを着た男

2012年のフランス=モルドバの合作映画てす🎬

監督はカトリーヌ・コルシニ。



苦労して出世した自動車ディーラーのアル(ラファエル・ペルソナーズ)は、10日後に社長令嬢と結婚式を挙げる予定だった。
仲間たちとパーティーで、ついついはめを外してしまった彼は、深夜のパリの街角で男を車ではねてしまう。
動揺したアルは現場から逃亡するが、一連の状況をジュリエット(クロティルド・エスム)がバルコニーから目撃していた……。








ひき逃げ事故を起こした加害者男性と目撃者の女性、さらに被害者の妻らの運命が交錯し合う様を描いたサスペンス映画です。

内容は地味で重苦しい感じですが
テンポが良くて
きちんとした作品だったと思います。

加害者、目撃者、被害者の妻…三者三様の複雑な心理が劇中で繰り広げられます。

誰に肩入れするかは観る人によって異なったのではないかと思われます。



アルはひき逃げという悪いことをしましたが決して悪人ではなくて
何とか贖罪をしようとする姿が私にはとても痛々しく映りました。



目撃者の女性ジュリエット…
正義感が中途半端で全く感情移入できませんでした。
もっと美人でミステリアスな感じの女性だったら評価は変わったかもしれません。
見た目がガテン系
一挙手一投足が白々しく見えたのは私だけでしょうか?




被害者の妻についてはさらに感情移入できませんでした。
お気の毒だとは思いますが
強欲で品のないところが生理的に嫌でした。
ゴメンなさい。



ということで
私はアルに思い切り肩入れしながら観てしまいました💦


もっとも
一番可哀想だったのはアルの婚約者の女性だったと個人的には思いましたが😭




アルを演じた俳優さん…
アラン・ドロンの再来』と呼ばれているそうです。


確かに似ていますが
アラン・ドロンをこじんまりした感じで
今ひとつオーラがなかったように思えました。

後味の悪さは残る作品ではありますが
まずまずお薦めです。