フェリチタ!

2019年のフランス映画です🇫🇷

監督はブルーノ・メルル。



父ティモシー(ピオ・マルマイ)、母クロエ(カミーユ・ラザフォード)とともに長期不在の家でこっそりとスクワッド(不法占拠)生活を送っている少女トミー(リタ・メルル)。
そんな一家の中で、時々イヤーマフをつけては自分の世界にこもってしまう11歳のトミーは、いつも冗談とは思えない作り話をする自由奔放な両親に驚かされながら、楽しく暮らしていた。
そしてある日、刑務所を出たばかりの父は『新学期一日目となる明日は、必ず車で学校まで送る』とトミーに約束する。
ところがその日に限って清掃のパート仕事に出た母が夜になっても戻らず、父とともにパニックに陥ってしまう。
果たして、母に何が起こったのか……。








夏休み最終日に感じる焦燥感を
ロードムービータッチで描いたファンタジーコメディです。

フランス映画らしいシュールでポップな作品で
たいしたストーリーではないのだけど
グイグイ引き込まれていきます。

登場人物が良かったんでしょうね。

タトゥーだらけの
いかにも悪そうな感じのお父さんだけど
家族を愛していて
見た目めなかなかイケメンでした。



お母さんもまとも人ではなさそうですが
やっぱり家族を愛していて
悪党の夫を見捨てない…
少女のようにキュートでした。



娘のトミー…
ミソフォニアなのか
あえてなのか
イヤーマフを着けていて
ちょっと変わった女の子でしたが
雰囲気があって可愛かったです。
多分ASDがあるかな?


この子役…監督の娘さんとのこと。
演技力抜群で将来が楽しみですね。

この両親…
どこまでがホントでどこまでがウソかわからないようなお話ばかりしています。

どんなに真剣なお話も全て冗談にしてしまいます。

一見とんでもない親で
これ、日本だったら児相が介入して保護しなきゃいけないケースにも見えるのですが

何だか家族みんなが幸せな感じなんです。

タイトルの『フェリチタ』とはイタリア語で『幸福』という意味です。

いろいろな家族の形
いろいろな生き方
いろいろな価値観

があって

幸福もいろいろなんだなぁ…

って思わせる作品だったと思います。



まずまずお薦めの作品です。
お時間があればどうぞ。
音楽も良かったです♪