海を駆ける

2018年の日本=フランス=インドネシア合作映画です🎬

脚本・監督は深田晃司



貴子(鶴田真由)は息子のタカシ(太賀)とインドネシアに移住し、 NPO法人で災害復興の仕事に就いていた。
ある日、貴子の自宅で息子の同級生クリス(アディパティ・ドルケン)と、その幼なじみでジャーナリストを目指しているイルマ(セカール・サリ)が取材を行なっていたところ、身元不明の日本人らしき男性(ディーン・フジオカ)が見つかったという連絡が来て……。








2004年の大地震による津波で大きな被害を受けたスマトラ島でロケを行ない
海からやって来た不思議な男が起こす奇跡を描いたファンタジードラマです。


ディーン・フジオカさん演じるラウが何者なのか?
最後までよくわからなかったです。


超能力みたいなのを使って人を救ったり
逆に無差別に人を殺したり…

彼の意図が不明でしたが

観賞後よくよく考えてみたら
多分彼は『海のメタファー』なのかな?と。

人々に自然の恵みを与えてくれる
母のように優しい海は
ある時津波という牙をむき出しにして
人を殺めてしまう…

そんな両価的な海というものを象徴していたのでは?
と思いました。

青春映画のような様相を呈した作品のようにも見えましたが
本当の意味がわかるとまさにホラー映画の如くでした。



タカシを演じた太賀さん…
素晴らしかったですね。

初見の俳優さんでしたが
現地の俳優さんかと思いきや
あの中野英雄さんの御子息で
バリバリの日本人でした。
インドネシア人にしか見えなかったし
インドネシア語がかなりお上手でした。



よくわからなかったと言えば
タカシの従姉妹で日本から観光に来たサチコ(阿部純子)…
亡き父の遺灰を撒くために
父が好きだったインドネシアの景色を探しに来た…というのが本来の目的だったようですが

この子の存在って必要だった?

情緒が不安定すぎて
せっかくのホラーファンタジーが台無しになってしまったように思えました。


東日本大地震津波の架け橋的な存在?
…にしては浅薄な感じがしました。

まずまずお薦めの作品です。
スマトラ島の絶景が心を癒やしてくれます。
是非‼️