ピザ!
2014年のインド映画です🇮🇳
脚本・監督はM・マニカンダン。
チェンナイの中心部の川沿いにあるスラムに住む幼い兄弟(J・ヴィグネーシュ&ラネーシュ)。
一間だけの小さな家に母(アイシュワリア・ラージェーシュ)、祖母(シャーンティ・マニ)と共に暮らしている。
父は拘留中で、母は小さな工場で働き、兄弟も線路に落ちている石炭のかけらを集めては売りに行って家計を助けている。
そんな兄弟の楽しみは、近所の子供たちが遊ぶ広場の木に登って、カラスの巣から卵を失敬することだった。
ある日広場が立ち入り禁止になり、そこに大きなピザ店ができる。
ピザに憧れた兄弟は何とかお金を貯めてピザを食べたいと望むが……。
南インドで大ヒットした子供向け映画です。
原題は『Kaaka Muttai』で、タミル語で『カラスの卵』という意味です。
スラム街に住む兄弟がピザを食べたくて奮闘する様子が描かれています。
兄弟に名前はなくて、兄が『大きなカラスの卵』、弟が『小さなカラスの卵』と自らを呼んでいます。
インドにおける格差社会の現実が兄弟目線で淡々と表現されていて
インド映画にありがちな多幸的に踊ったりふざけたりするシーンはありません。
汚職警官や悪徳弁護士、強請り屋なども登場します。
作中では無名の俳優や子役ばかりでしたが
皆さん名演技でしたね。
特に兄弟を演じた2人はとても可愛かったです。
お母さん役の女優さんはお綺麗でした。
おばあちゃんもイイ味出していましたね。
ピザが食べたい兄弟のために
ピザ屋さんのチラシの写真を見ながらおばあちゃんがピザを作ってくれるのですが
『これ違うよ』と兄弟に言われます。
それでも文句一つ言わない…優しいおばあちゃんでした。