美しき運命の傷痕
2005年のフランス=イタリア=ベルギー=日本合作映画です🎬
『トリコロール』3部作で知られるクシシュトフ・キェシロフスキ監督の遺稿を映画化した作品です。
監督はダニス・タノヴィッチ。
22年前に父親(ミキ・マロイノヴィッチ)を失い、それぞれに問題を抱えている3姉妹。
長女ソフィ(エマニュエル・ベアール)は夫の浮気を疑い、恋人のいない次女セリーヌ(カリン・ヴィアール)は母親の世話を引き受け、三女アンヌ(マリー・ジラン)は大学教授(ジャック・ペラン)と不倫を続けていた……。
幼い頃の経験からトラウマを抱え成長した3姉妹が苦しみながらも力強く生き抜く姿を描いたヒューマンドラマです。
幼少期に父親の自殺を目撃してしまった3姉妹…
長女は父親の代償として夫の愛を求めるのですが得ることができない(母親と同じような人生を歩もうとしている)…
次女は父親が犯した罪を通して男性不信となり独身を貫いている…
三女は理想の父親像を求めて友人の父親と不倫をする…
いわゆる因果応報的な彼女たちの人生を会話を垣間見て
とても切ない気持ちになりました。
中盤までは3姉妹の日常が交互に描かれているだけなのですが
終盤になって彼女たちが抱えているカルマ的なものが集約されていき
ラストのシーン…
3姉妹が久々に集って施設入所中の母親に会いに行き
亡き父の真相について語り合うシーン・・・
母親が発した言葉(実際には夫の自殺にショックを受けて声を失っているため筆談なのですが)…
めちゃくちゃ怖かったです💦
まさに大人の映画でしたね。
面白かったです。
久々に名作に出会えました。
出演していた女優さんが全員ステキでした。
全員大人の女優さんでした。
日本にはこんな大人の演技が出来る女優さん…いないですね。
かなりお薦めの作品です。
是非‼️