ボヴァリー夫人とパン屋
2014年のフランス映画です🇫🇷
監督はアンヌ・フォンテーヌ。
ノルマンディーにある故郷の村へと戻り、父親が遺したパン屋を受け継いだマルタン(ファブリス・ルキーニ)。
ノルマンディーを舞台にしたフローベールの小説『ボヴァリー夫人』を読み耽っては退屈な日々を過ごす彼だったが、隣の農場にイギリス人であるチャーリー(ジェイソン・フレミング)とジェマ(ジェマ・アータートン)のボヴァリー夫妻が移り住んでくる。
美しいジェマに惹かれていく中、マルタンは彼女が年下男性と密会するのを目撃。
やがて、『ボヴァリー夫人』を地でゆくジェマの行動に気が気でなくなっていく……。
フランス・ノルマンディー地方を舞台に
向かいに越してきた名作『ボヴァリー夫人』と同じ名を持つ夫婦と交流を深めるうちに
文学好きのパン屋の主が現実と妄想とを入り混じらせていく様を描いたドラマです。
文学的でお堅い作品なのかと思いきや
極上の『大人のコメディ映画』でした。
面白かったです。
パン屋のおじさん…
単なるストーカーでしたね。
ジェマ・ボヴァリーを『ボヴァリー夫人』に擬えて妄想を膨らませる…
個人的にはかなり気持ち悪かったです💦
ただ、悪人ではないので
登場人物の誰一人としてこのおじさんを嫌ったり気持ち悪がったりしない。
むしろみんなが信頼を置いている…
でもやっぱり私は気持ち悪かったです。
ネタバレになりますが
ジェマ・ボヴァリーは小説のように最後は亡くなります。
その死因がまさにコメディでした。
ジェマの浮気相手の年下男性…
お城に住んでて
司法試験の勉強をしていて
マザコンで
でもイケメンでしたね。
前半は不倫のシーンばかりで途中飽きてきましたが
終盤はサスペンス要素が際立ち
全体的にはかなりの秀作だったと思います。
お時間があればどうぞ。