儀式

1971年の日本映画です🇯🇵

監督は大島渚




『テルミチシス テルミチ』と、従兄の輝道(中村敦夫)の死を知らせる奇妙な電報を受け取った桜田満洲男(河原崎建三)は、輝道のかつての恋人・律子(賀来敦子)とともに生まれ故郷の島へ向かう傍ら、自らの家系の忌まわしい歴史を振り返る。
桜田家の当主で強権的な家父長の悪しき権化たる一臣(佐藤慶)は、何人もの女性と関係し、桜田一族は血縁の入り乱れた複雑な家族関係が形成されていた。
一臣の孫となる満洲男や輝道は、桜田家の呪縛から逃れようと懸命に抵抗を試みるが……。









敗戦によっても揺らぐことのなかった家長制度に縛られて生きていくことを強いられた、戦後世代の若者たちの悲劇を描いた作品です。

個人が家に組み込まれ支配される様を
冠婚葬祭の儀式になぞらえて描出されています。

気持ち悪い作品でしたね💦

台詞がとても観念的で
行間に人間の葛藤や罪業、嫉妬や皮肉が複雑に入り乱れていて

ブラックコメディの要素も強いお話でした。

大島作品には賛否両論ありますが
本作はかなりの名作だと思いました。

ただ、登場人物の相関が若干複雑で
誰と誰が血縁で
誰と誰が肉体関係にあるのか?

特におじさんと呼ばれていた小松方正さんと戸浦六宏さんの立ち位置が今ひとつわかりませんでした。



女性は色っぽい人が多かったです。
何故か皆さん眉毛がない💦

↑監督の奥様でもある小山明子さん。


↑当主の奥様である乙羽信子さん。
ちょっと眉毛あり。 


↑ヒロインの賀来敦子さん。


ラストは何となく予想できましたが
やっぱり衝撃的でした。




見応えのある作品でかなりお薦めです。
お時間があればどうぞ。