Aではない君と
2018年のテレビ映画です。
テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャルとして放映された作品です。
原作は薬丸岳先生の同名小説です。
監督は塚原あや子。
離れて暮らす中2の息子・青葉翼(杉田雷麟)が同級生への殺人容疑で逮捕されたと言う。
ネット上には翼の実名や個人情報が晒され、困惑した吉永は弁護士の長戸光孝(八嶋智人)を訪ねる。早速接見するも沈黙を貫き通す翼。
父にも心の内を明かさない。
そんな恩人の息子を殺したというのか?
翼の沈黙が災いし“逆送”、つまり公開の法廷で刑事審判を受ける可能性が高まっていく。
現状を打破すべく長戸はお母さん弁護士の神崎京子(天海祐希)を紹介。
神崎は献身的に吉永親子に向き合うが、翼は反抗的な態度を取り続ける。
やがて神崎は保護者が弁護士同様の立場となる『付添人制度』の存在を知る。
息子の心の叫びに、改めて耳を傾け始める吉永。
はたして翼は本当に殺人を犯したのか……。
かなり陰鬱な内容のお話でした。
少年犯罪のお話でしたが
ミステリーというよりもヒューマンドラマの色合いが濃い作品でした。
加害者の翼が被害者の少年から壮絶なイジメに遭っていて
それが事件の発端ではあったのですが
その深層はそんなに単純なものではなかったです。
翼が放った言葉…
心を殺すのと身体を殺すの、どっちが悪いの?
はかなりずしりとくる言葉でしたね。
どっちも悪いのですが
心は再生可能という意味では身体を殺す方が悪い…って思いがちですが
精神科医をやっていると再生できない心にたくさん出会います。
だから私はどっちも同じくらい悪いし
申し訳ないけど殺された(イジメていた)少年も悪い!
って思ってしまいました。
殺された少年の父親(仲村トオル)は息子を殺されてとてもお気の毒ではありましたが
息子がイジメをしていたことを公言するな!
約束を守ってくれたら損害賠償は請求しないから…と言っていましたが
はぁ?
息子がしたことについての謝罪はないんかーい💢
って胸糞悪くなりました。
とはいえ
被害者ですものね。
失われた命は二度と戻って来ないですものね。
ところで
翼の弁護士役の天海祐希さん…
この方はホント弁護士が似合いますね。
私の大好きな佐藤浩市さんは加害者のお父さん役でしたが
ますます渋みが増して
苦悩する役柄が最近お似合いですね。
まずまずお薦めの作品です。
是非‼️