イテウォン殺人事件

2009年の韓国映画です🇰🇷

監督はホン・ギソン。




1997年4月3日。

梨泰院 (イテウォン)のハンバーガーショップのトイレで男子学生が刺殺される。

やがて米軍は韓国系アメリカ人青年ピアソン(チャン・グンソク)を逮捕し韓国当局に引き渡す。

しかし事件を担当する検事は、遺体の傷からピアソンに同行していた別の青年アレックス(シン・スンファン)による犯行と見て彼を起訴するのだが……。










1997年に実際に起きたイテウォン殺人事件を基に描いた法廷サスペンスです。

なんかモヤモヤするお話でしたね。

ピアソンとアレックス…
どっちがナイフで刺したのか?
お互いがお互いを実行犯だと言ってましたが
個人的にはどちらも限りなくクロだと思いました。

ネタバレになりますが
結局犯人がわからないままエンディングを迎えます。

しかし本作がきっかけでこの事件の再捜査が始まったそうです。

事件から19年経過して
2016年にアーサー・パターソン(映画の中ではチャン・グンソク演じるピアソン)が真犯人として逮捕され
当時少年だったからという理由で韓国の法廷最高刑である懲役20年の判決が言い渡されました。

こちらが実際のパターソンです。


遺族からすれば居た堪れないお話ですよね。

本作でも韓国の警察や司法のお粗末さや賄賂社会についてが描かれています。

ピアソンを演じたチャン・グンソク
怪演でした。
サイコパスっぽい感じが最高に良かったです。
台詞はほぼ全編英語でしたが
彼はニュージーランドに留学歴があり
なのでとても流暢でした。



韓国映画なので血しぶきとかグロはありますが
法廷ものとしてはまずまず面白かったと思います。

お時間があればどうぞ。