月と雷
2017年の日本映画です🇯🇵
角田光代先生の同名小説が原作です。
監督は安藤尋。
幼いころに母親が家を出て行って以来、一般的な家庭を知らずに育った泰子(初音映莉子)は、スーパーのレジ係として働いている。
彼女は亡き父がのこした家と職場の往復する毎日を送っていたが、婚約者もいてそれなりに充実していた。
だがある日、突然父の愛人の息子である智(高良健吾)が姿を見せたことにより彼女の生活は一変する……。
幼少期に母親が家出して普通の家庭を知らずに大人になった女性の元に
父親の愛人だった女性の息子が突然現れ
その日常が変化していく様を描いたヒューマンドラマです。
要は
家族をテーマにした擬似家族のお話です。
登場人物が全員破綻したパーソナリティの持ち主で
ある意味救いようがないお話でした。
なので感情移入はし難かったのですが
主人公の泰子を演じた女優さんが下手すぎて
感情移入以前に
心理的機微みたいなのが全く伝わってこなかったです。
とても残念でした。
ただ一方で
父親の愛人役の草刈民代さんの演技はとても素晴らしかったです。
やさぐれ具合とぶっ壊れ具合がお見事でした。
草刈民代さんの息子役の高良健吾さんの抑え気味の演技も圧巻でした。
匂わせぶりなラストでしたが
まあそうなるだろうな…って終わり方で
想定内でした。
お時間があればどうぞ。