或る終焉

2015年のメキシコ=フランス合作映画です🎬

第68回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した作品です。

監督はミシェル・フランコ





息子ダンの死を機に、別れた妻と娘とも顔を合わせなくなったデヴィッド(ティム・ロス)。
終末期の患者をケアする看護師として働く彼は、患者の在宅看護とエクササイズに没頭するだけの日々を送っていた。
患者たちに必要とされ、デヴィッド自身も彼らとの濃密な関係を率先して育む中、末期ガンに苦しむマーサ(ロビン・バートレット)から、頼みを聞いてほしいといわれる。

それは彼に安楽死を手伝ってもらいたいというものだった。

デヴィッドは、ある秘めた自身の過去と患者への思いの間で激しく葛藤する……。









終末期患者のケアにあたる看護師の男性が
ある患者から安楽死の手助けをして欲しいと言われたことから苦悩する姿を描いたヒューマンドラマです。

台詞少なめ
劇中に音楽はなく 
固定カメラによる長回し撮影がドキュメンタリー感を醸し出していました。

静かな作品です。

医療関係者にしか響かないお話かもしれません。

とにかく凄い作品でした。

とはいえ
ツッコミどころもあって

患者に寄り添う看護として描かれていましたが
過剰な看護のような感じもして
デヴィッドはその後セクハラで訴えられるのですが
何となくわかるような気がしました。

患者さんとの距離感…臨床でも介護でも大切です。
お国が違えば…なのかもしれませんが。



終末期患者を演じた俳優さんが妙にリアルでした。
るい痩の具合が特に衝撃的でした。



衝撃的といえばラストです。

ぼんやりしていると

え?
何が起こったの?

ってなってしまいます。

いや
ホントに
え?
って終わり方で
それが終演後も後を引きました。

まずまずお薦めの作品です。
お時間があればどうぞ。