帰らざる日々

1978年の日本映画です🇯🇵

中岡京平先生の『夏の栄光』が原作です。

監督は藤田敏八





早朝の新宿駅
飯田行き急行に乗りこむ野崎辰雄(永島敏行)の姿があった。
突然おとずれた父・文雄(草薙幸二郎)の死が六年振りの帰郷を促したのである。
1972年の夏、辰雄の母・加代(朝丘雪路)は、若い女のもとに走った夫・文雄と別居し、母一人子一人の生活を送っていた。
当時高校三年の辰雄は、仲間たちとの溜まり場だった喫茶店の真紀子(浅野真弓)に密かに思いをよせていた。
そんな辰雄の前に真紀子と親しげな同じ高校の隆三(江藤潤)が現われ、辰雄はショックをうける。
隆三に挑む機会をうかがっていた辰雄は、マラソン大会の日に隆三とデッドヒートを繰り広げるが、かわされてしまう。
数日後、辰雄の気持を知った隆三はからかうが、隆三と真紀子がいとこ同士と知らずムキになる辰雄に隆三は少しずつ好意を持ちはじめていた。
高校卒業後は東京に出ようとしている辰雄、学校をやめて競輪学校に入る夢を持つ隆三、そして真紀子の三人は徐々に友情を深めていった。
しかしある盆踊りの夜、1年も前からつきあっている妻のいる男の子を宿していることを真紀子から知らされ、辰雄と隆三は裏切られた思いで夜の闇へ消えていった……。









作家を志しながらキャバレーのボーイをしている青年が
6年ぶりに帰郷する電車の中で回想する高校時代の青春の日々描いたドラマ映画です。

長野県飯田市で撮影された作品です。

永島敏行さん扮する主人公の友情と恋、初体験と別れがノスタルジックに映し出されています。

70年代…なんかいいですね。
とても不器用だけど一生懸命で
心にホロッと来ました。

タイトルはご存知アリスの『帰らざる日々』に由来するもので
劇中やエンディングで流れます。

子供の頃、少し大人びた同級生から教えてもらってこの曲を知りました。

当時は素敵なメロディだな…くらいにしか思いませんでしたが

これって自殺の歌なんですよね。

自殺企図して意識が薄れゆく中で恋人に電話をかける…という内容・・・
大人になって知りました。

本作は自殺とかそういうお話ではありませんが
この曲が作品に妙にマッチしていました。


イイ曲ですね。
私は自殺はしないけれど
私の葬儀ではこの曲を流して欲しいな…って思っています。

正統派の青春映画です。
今の時代には受けない内容かもしれませんが
今の時代と違って硬派な感じが良いですね。
私のお兄さん世代のお話ですが
ちょっとだけ共感しました。

いやー
これはかなりの名作です。

そして本作でも若かりし頃の中尾彬さんが出演されていました。
やっぱりイケメンですね。



お薦めの作品です。
お時間があればどうぞ。