快楽の漸進的横滑り

1974年のフランス映画です🇫🇷

監督はアラン・ロブ=グリエ





女子感化院に若くて美しいアリス(アニセー・アルビナ)が殺人容疑で収監された。
殺害されたのはアリスのルームメイトであるノラ(オルガ・ジョルジュ=ピコ)。
彼女は半裸の姿でアパルトマンのベッドの桟に右手首を縛りつけられ、長いハサミを左胸に突き立てられている状態で発見された。
刑事(ジャン=ルイ・トランティニアン)はアリスを尋問するが、譫言のような言葉を口にするだけで心ここにあらずといった様子であった……。








過激なサドマゾヒズム等のエロティックな描写ゆえ、各国で上映禁止となった作品です。


ユニークな邦題に惹かれて鑑賞しましたが

ストーリー自体は殺人事件の捜査を核としたミステリー仕立てになっています。


70年代のフランス映画ってアーティスティックで好きです。

出演している女性が全員美人でミステリアスです。




事件の真相は観ていてもはっきりはしません。


写真のように切り取られたシーンと曖昧な時系列が映画というより前衛的なアートといった感じで


本作に関しては謎解きをしよう…などといったスタンスで観ない方が良いでしょう。


映画館じゃなくて美術館にいるようなスタンスで良いと思います。



要は


さっぱり意味不明な作品


なのですが


エロティシズムは真実に勝る


というお話でした。


お時間があればどうぞ。