眠れる美女

2012年のイタリア=フランス合作映画です🎬




昏睡状態の女性エルアーナ・エングラーロの両親による延命装置停止の訴えを認めた最高裁の認定の是非をめぐって揺れる2009年のイタリア。
昏睡状態だった妻の延命装置を停止させたことを引きずる議員ベッファルディ(トニ・セルヴィッロ)は、エルアーナの延命延長法案の投票を前に悩む。
一方、医師パッリド(ピエール・ジョルジョ・ベロッキオ)は盗んだ薬を服用して昏倒した女性を助けようとする。
また、大物女優(イザベル・ユペール)は同じく昏睡状態にある愛娘の姿をエルアーナに重ねる……。










イタリアで実際に起きた尊厳死を巡る事件から着想を得たヒューマンドラマ。

昏睡状態に陥った娘を看病する女優
自殺願望を抱えた女性と対峙する医師
妻の延命を止めた過去を持つ政治家と彼を憎む娘

を描いた3編の物語を同時進行させながら
生と死を見つめる人間の姿を描いています。

ちょっと盛り込み過ぎかだったかなー?

3つのエピソードを並行させるという手法は面白かったのですが
どれも中途半端感が否めませんでした。


イザベル・ユペール演じる女優のお話は
結末らしきものがよく見えなくて
彼女の存在感だけが印象に残っただけでした。



自殺願望の女性(おそらく境界性パーソナリティ障害)と医師のお話は薄っぺらい感じがして
ちょっと残念でした。
医師の態度は良かったんだけど
振り回されすぎでしょ?
こういうクランケは精神科医に任せて欲しい💦



議員と娘のお話はまあまあ良かったです。
ただ、娘のラブシーンは全く不要だと思いましたが。



エルアーナ・エングラーロさんの実際のお話が
これら3つのエピソードの隙間にドキュメンタリータッチで描かれていましたが

エルアーナのお話をもっと丁寧に表現して欲しかったな…って思いました。

邦題の『眠れる美女』…
なんか違うような気がしました。

美女と人間の生死は関係ないと思いますが。

3つとも女性のお話でしたが
1つくらい男性の尊厳死を扱っても良かったかも。



尊厳死』はとてもナイーブで難しい問題です。
かなり重い作品でしたが
お時間があればどうぞ。


親子の気持ち

2014年のイタリア映画です🇮🇹 

脚本・監督はピエルルイジ・ディ・ラロ。
 


獣医のジュリオ(アドリアーノ・ジャンニーニ)は2人目の子供を授かりたいと思っていた矢先、自分が無精子症であることに気づき、妻のベロニカ(セレナ・アウティエリ)が浮気していたのではないかと疑う
ベロニカは何があったのか分からず困惑するが、ジュリオは浮気調査を開始する……。









精巣上体炎に罹患したのをきっかけに無精子症が判明し
息子が自分の子ではないとわかって苦悩する男性とその家族の物語です。

コメディタッチですが
コメディ映画というよりヒューマンドラマでした。

血の繋がりが大切なのか?
家族だと思う気持ちが大切なのか?

よくあるお話ですが
作品の展開もよくあるパターンで
もうひと捻りが欲しかったかな?
と思いました。

イタリアの一般家庭の雰囲気とか家族の絆について、本作を通して垣間見ることができました。

イタリア人って結構日本人に近い考え方だな?
って感じました。

養子大国のアメリカだと
妻の浮気は許されないけど
血の繋がりってそこまで大切に思っていないような気がします(私感ですが)。

ネタバレになりますが
妻は浮気をした訳ではなく
夫と結ばれる5日前に
元カレと別れ話をしている最中についやっちゃっただけ…

ということなのですが

とはいえ
罪悪感があまりなくて
ビッチにしか見えなかったです。
自分のことは棚に上げて
夫を責める姿勢はちょっと不快でしたね。



子役くんが可愛かったです。
演技も上手でした。



ジュリオの親友役の俳優さん…
イイ味出していました。



ジュリオが痛々しくて
ベロニカが太々しくて
あまり感動はしませんでしたが
お時間があればどうぞ。

ピザ!

2014年のインド映画です🇮🇳

脚本・監督はM・マニカンダン。



チェンナイの中心部の川沿いにあるスラムに住む幼い兄弟(J・ヴィグネーシュ&ラネーシュ)。
一間だけの小さな家に母(アイシュワリア・ラージェーシュ)、祖母(シャーンティ・マニ)と共に暮らしている。
父は拘留中で、母は小さな工場で働き、兄弟も線路に落ちている石炭のかけらを集めては売りに行って家計を助けている。
そんな兄弟の楽しみは、近所の子供たちが遊ぶ広場の木に登って、カラスの巣から卵を失敬することだった。
ある日広場が立ち入り禁止になり、そこに大きなピザ店ができる。
ピザに憧れた兄弟は何とかお金を貯めてピザを食べたいと望むが……。








南インドで大ヒットした子供向け映画です。
原題は『Kaaka Muttai』で、タミル語で『カラスの卵』という意味です。

スラム街に住む兄弟がピザを食べたくて奮闘する様子が描かれています。



兄弟に名前はなくて、兄が『大きなカラスの卵』、弟が『小さなカラスの卵』と自らを呼んでいます。

インドにおける格差社会の現実が兄弟目線で淡々と表現されていて
インド映画にありがちな多幸的に踊ったりふざけたりするシーンはありません。


汚職警官や悪徳弁護士、強請り屋なども登場します。

作中では無名の俳優や子役ばかりでしたが
皆さん名演技でしたね。

特に兄弟を演じた2人はとても可愛かったです。


お母さん役の女優さんはお綺麗でした。


おばあちゃんもイイ味出していましたね。


ピザが食べたい兄弟のために
ピザ屋さんのチラシの写真を見ながらおばあちゃんがピザを作ってくれるのですが
『これ違うよ』と兄弟に言われます。


それでも文句一つ言わない…優しいおばあちゃんでした。


犬が食べていましたが💦



ハートウォーミングな作品です。
お時間があれば是非観てください。


ギリシャでの出来事

2016年のイタリア映画です🇮🇹

監督はクラウディオ・ロッシ・マッシミ。



1970年のローマ。
アントニオ(ビアジオ・イアコヴェリ)はプラトンを崇拝し、チェ・ゲバラプラトンの生まれ変わりだと信じるちょっと風変わりな高校生だった。
同級生たちはそんな彼の思想やこだわりを『アントニオ症候群』と呼んでいた。
ジミ・ヘンドリックが亡くなった9月18日、高校を卒業したアントニオは、母親の車フィアット500に乗って、かねてより計画していた憧れのギリシャへと向かう…プラトンの理論を実証するために。
アテネに到着した彼は、友人のジノ(ステファノ・シアランガ)の紹介でマリア(ケラルト・バダラメンティ)という女性に会うのだか……。









本作はコメディ映画の括りになっているようですが
いわゆるおふざけ系やドタバタ劇ではなく
どちらかと言えばロードムービーかな?

マリアというギリシャ人女性との会話劇といった要素もあり

個人的には好きな作品でした✌️

プラトンの真理を追求する旅なのですが
途中からマリアとの恋愛模様の様相が強くなっていきます。

しかし
どんでん返しというほどではないのですが
マリアには秘密があったことが最後にわかります。

1970年というのはギリシャ軍事独裁政権の真っ只中で
そういった政治背景とか
ギリシャ神話や哲学を知らないと
本作の面白さはわからないかもしれませんね。

アントニオ役の俳優さん…めちゃくちゃイケメンでした。



マリア役の女の子も可愛かったです。



作中では60年代から70年代のイギリスやアメリカのヒットソングが流れていて
ビートルズやサイモン&ガーファンクル、パパス&ママスとか)
観ていてご機嫌になれました。

お薦めの作品です。

ギリシャの風景も美しかったので
一見の価値あり!です。



お時間があればどうぞ。

ザ・マーダー 連続殺人事件

2018年のアメリカ映画です🇺🇸

監督はサム・アーヴィン。
主演のジェイソン・シェーン・スコットが脚本も手掛けています。



新婦が納屋の火事で死亡して10年。

その悲しみを乗り越え、カール(ジェイソン・シェーン・スコット)は再び新たな新婦・ディアナ(アンナ・ハッチソン)を迎えた。

彼女は結婚式の準備のためカールの実家に滞在することになる。

周囲から祝福され、幸せな結婚になると思われた。

しかしディアナの身に危険な事故が何度も発生し、さらにはプランナーやカール家の使用人も次々と事故死していく……。










大富豪に嫁ぐことになった女性が
訳あり新郎一家と過ごすうちに命を狙われるようになるというミステリーサスペンスです。

まるで火曜サスペンス劇場でしたね〜💦
面白かったです。

殺人事件が次々と起こりますが
経緯も描写もアッサリ気味で
やっつけ仕事のように殺人が連続します。

しかも人が殺されても登場人物たちはさほど悲しむ様子もなく

笑顔で予定していたイベントを遂行していきます。

確かにヤバそうなファミリーですが
普通は使用人が亡くなったりしたら
結婚式って延期するものでしょ?

などとツッコミを入れながら観てしまいました。


犯人はなかなかわかりません。
みんなが怪しい!
殺された人から消去法で犯人候補から外れていきます。

後半には何となくわかりましたが
最後に真相が究明されても

ああ、やっぱりね

って感じでした。

豪邸が美しく
出演している女性がみんな綺麗で
映像美を楽しめる作品だったと思います。


⇅お金がかかったセットですね。


ほとんどの女性がロングヘアで
お綺麗なのですが途中で誰が誰やら区別がつかなくなりました💦





残念だったのは
女性陣はこんなに美女揃いなのに
新郎のカールがイマイチだったこと。


大富豪だけど
ルックス的にはちょっとゴメンなさいでした。


結構なマザコンだったしね。

お時間があればどうぞ。


アメイジング・ジャーニー 神の小屋より

2017年のアメリカ映画です🇺🇸

本作はウィリアム・ポール・ヤングが2007年に自費出版してベストセラーとなった小説『神の小屋』が原作です。



マック(サム・ワーシントン)は愛する妻ナン(ラダ・ミッチェル)と3人の子供たちに囲まれ、幸福に暮らしていた。
ある日、キャンプ中に娘のミッシー(アメリー・イヴ)が何者かによってさらわれてしまう。
捜索から数時間が経過し、山の中にある荒廃した小屋で血にまみれた彼女のドレスが発見されるが、ミッシーの姿はどこにもなかった。
その事件以来、マックは悲しみに打ちひしがれ……。

 






連続殺人犯に愛する者を奪われて
崩壊寸前の危機にあった家族に救いの手を差し伸べる3人組と父親の心の旅路を描いた宗教映画です。

前半はサスペンス風ホームドラマといった感じなのですが

中盤から宗教色が濃くなり
天国を思わせるような美しい映像と
キリスト教の説教じみたシーンが満載となります。

生理的に受け付けない方もいらっしゃるのではないかと思いましたが

私は無宗教ゆえに
特に嫌悪感なく観ることができました。

申し訳ないけど
このお話はコメディですね💦

キリスト教ってこんな安っぽい感じじゃないですよね?(知らんけど)。

謎の3人組が登場しますが
父(神)と子(キリスト)と精霊…
つまり三位一体らしいです。


姿はあくまでもイメージということで
主人公のマックは父親に対してトラウマがあるので
神(パパ)はお母さん的な姿で彼の前に現れたそうです。
(↑写真の右から2番目が神)
(↑一番左がキリスト。一般的なイメージに近い)


精霊役にすみれさん…
石田純一さんのお嬢様が出演されていました。
お綺麗ですが
演技が上手いのか下手なのかよくわからなかったです💦


『家族のお話』と解釈すれば
まあまあ面白い作品だと思います。

お時間があればどうぞ。


望み

2020年の日本映画です🇯🇵

雫井脩介先生の同名小説が原作です。
監督は堤幸彦



建築家の父・石川一登(堤真一)、編集者の母・貴代美(石田ゆり子)、高校生の息子・規士(岡田健史)、中学生の娘・雅(清原果耶)。
石川家は瀟洒な家に住む、誰もが羨むような仲睦まじい家族だ。
しかし息子がケガでサッカーを辞めたことから、その日常が一変する。
夜遊びが増えた規士は、ある夜、無断外泊の後に姿を消した。
翌日、新聞はある殺人事件を報じていた。
被害者は、規士の友人だった。
さらに警察が自宅を訪ねてきて、息子の関与をほのめかされた。
一方でSNSでは、『犯人はまだ捕まっていない、どうやら被害者はもう1人いる』と噂が流れ始めていて……。









穏やかな生活を送っていた一家の日常が一変…
ある日姿を消した息子に殺人容疑をかけられた家族が
マスコミや警察から追い詰められながらも
息子を守ろうと立ち向かっていきますが
次第に家族内で衝突が生まれていく様を描いたサスペンス映画です。

最愛の息子が加害者なのか被害者なのか…
父親と母親の子を想う気持ちのズレが
ストーリーの中で絡みあっていて
とても複雑な心境になりました。

自分の息子が加害者な訳がない。
(加害者であって欲しくない)
だから殺されているかもしれない…
と思う父・・・



加害者でもいい。
生きてさえいてくれれば。
殺されているなんて信じたくない…
と思う母・・・


男女の考え方の違いなんでしょうか?
私は石田ゆり子さん寄りでしたね。

とても辛くて
後味の悪い作品でしたが
なかなか面白かったです。

父親役の堤真一さん…
大好きな俳優さんです。
上手かったですね。
いつも強気でカッコいいおじさんのイメージですが
本作では情けない(お金持ちだけど)普通のおじさん役で
ホント良かったです。


一方
お母さん役の石田ゆり子さん…
とてもお綺麗なのですが
演技が???ですね💦
(他の作品でもこの女優さんの演技力…私は???です)
それが本作の残念ポイントでした。

妹役の清原果耶さんは
考え方の違う両親に挟まれて葛藤する演技がお見事でした。
監督も大絶賛だったそうです。
今後が楽しみな女優さんですね。



かなりお薦めの作品です。
後半はめちゃくちゃ泣きますが😭
お時間があればどうぞ。