君よ憤怒の河を渉れ
古い映画を観ました。
1976年の日本映画です。
昔の新宿とかが出てきます。
西村寿行先生の同名小説を原作としたサスペンスアクション映画です。
無実の罪を着せられた検事の逃走劇です。
監督は佐藤純彌さん。
検事の杜丘冬人(高倉健)は新宿の雑踏で見知らぬ女(伊佐山ひろ子)から「金品を盗まれ強姦された」と告発され緊急逮捕されてしまう。他の男(田中邦衛)も「カメラを盗まれた」と供述、逮捕に必要な証拠も揃っていた。
自分にかけられた罠を取り除くため、現場検証の場から逃走を図る冬人。女の正体をつかみ彼女の郷里へ向かうがすでに女は殺されており、冬人は殺人犯として追われることに。
日高山中に逃げ延びた冬人は、自分をはめた真犯人が政界の黒幕である長岡了介(西村晃)ではないかと思い始める。
ところで…
タイトル中の『憤怒』って読めますか?
正しくは『ふんぬ』です(原作でもそのように読んでいます)。
けれども映画では『ふんど』です(わざわざフリガナまでついています)。
何故に???
いや〜
面白かったです。
面白かったけれど、昔の映画なのでツッコミどころ満載です(笑)
ツッコミどころはいろいろありましたが、ネタバレしない程度に。
まずはあの時代…皆さん、やたらとタバコを吸っていますね。
『こんな所で吸ったらアカンやろー』って感じで、病院でも警察でもどこでも吸っています💦
健さんが逃走する場面では、何故か軽快な音楽が流れます。
鬼気迫る健さんの表情とは裏腹に
まるでコミカルロードムービーのノリです。
(精神科病院でのシーンにも同様の音楽が流れました💦)
それから
新宿の街にたくさんの馬が!
馬、馬、馬…馬が走ります。
あり得ない(笑)
ヒグマは明らかに着ぐるみだし(笑)
逃走の日々を送る健さん…
もう何日お風呂に入っていないのでしょうか?
もう何日歯を磨いていないのでしょうか?
どんなにイイ男でも
私はそんな男とはキスもしたくないし抱かれたくもありません😭
セスナ機を操縦するシーンとかもあり得ない💦
今風にコテコテにお化粧をしてないせいか
中野良子さんはブスっぽく見えましたが(失礼!)
昔はああいう感じがナチュラルビューティーだったんでしょうね…などと勝手に思いました。
逆に、ホステス役の倍賞美津子さんは今時っぽいしっかりメイクでしたが
昔はああいう女性ってアバスレとか呼ばれて敬遠されていたんでしょうね。
(役柄はとても良い人でしたが)
精神科病院でのシーン。
医学知識がめちゃくちゃで(医療監修とか入らなかったのかなぁ?)
医学知識がめちゃくちゃで(医療監修とか入らなかったのかなぁ?)
個人情報保護法のない時代…
クランケの情報がだだ漏れ状態💦
電話一本で個人情報を教えてくれるし
もうあり得ないです。精神科病院に対する勝手なイメージと偏見が酷かったですね。