にあんちゃん

すごーく古い映画を観ました。

1959年の日本映画です🇯🇵
在日コリアンである安本末子さんが10歳の頃に書いた日記が原作です。
監督は今村昌平



昭和28年春。
佐賀県にある鶴の鼻炭鉱でストライキが行われている最中、安本一家の大黒柱である炭鉱夫の父親が、息を引き取った。
残された喜一(長門裕之)、よし子(松尾嘉代)、高一(沖村武)、末子(前田暁子)ら子供たちは父に死なれた悲しみよりも、明日からの生活への不安に胸をしめつけられていた。
20才になったばかりの喜一が小さな弟や妹たちを養ってゆくなど、この不景気な炭鉱村では無理な話だ。
事実、喜一は最低賃金の特別臨時の職にしか就けなかった。
近所の長屋の人たちも、皆その日暮らしの苦しい生活をしていた。
子供たちは学校に弁当も持っていけない状態で、末子や高一(にあんちゃん)も昼休みは校庭の片隅でお腹を抱えていた。
若い保健師・堀かな子(吉行和子)は、彼らをどうにかしてやれないか末子の担任教師・桐野(穂積隆信)に相談したが、同じ境遇の子は沢山いると言われてしまう。
不景気は続き、喜一が失業した……。


 






にあんちゃん』とは
『2番目のお兄さん(次兄)』という意味です。

原作を読んだことはありませんが
10歳の少女が書いた日記とは思えないくらい素晴らしい表現力です。



戦後の日本…
田舎はとにかく貧しくて
人々は閉鎖的ですが
子供たちがとても明るくて
観ていて少しだけ救われました。

以前このブログでも紹介した吉永小百合さん主演の『明日は咲こう花咲こう』…
都会から来た保健師さんが田舎の偏見と闘いながら村の公衆衛生を改善しようとするお話…
に類似したシーンがありました。


本作ではその保健師さんを吉行和子さんが演じていました。

長男の喜一役を長門裕之さんが演じていましたが
サザンの桑田佳祐さんにしか見えなかったです💦



お顔が似ているというのは骨格が似ているということなので
声や喋り方も桑田さんに似ていました。

昔の映画なので音声があまり良くないのと
方言がキツすぎて聴き取れない箇所がいくつかありましたが

サラッと観れる良作だと思います。

お時間があればどうぞ。