ザ・ドア 交差する世界
2009年のドイツ映画です🇩🇪
原作はアキフ・ピリンチの2001年の小説『Die Damalstuer』です。
監督はアノ・サオル。
自暴自棄となった彼はある日自殺を試みるが、そこで不思議な扉を発見する。
その扉は娘を失ったあの日に繋がっていた。
信じられないと思いながらもダビッドは扉のあちら側にいる娘を救出することに成功する。
ところが安堵も束の間、ダビッドは不審人物と見なされ襲われてしまい、勢い余ったダビッドは相手を殺してしまう…のだが、なんと相手は“もう1人の自分”だった。
果たしてダビッドが辿る運命とは……。
過去と未来を繋ぐドアがもたらすパラレルワールドを舞台としたSFサスペンス映画です。
ドアの向こうに5年前の自分がいる。
未来からやって来て過ちをやり直す…
いわゆるタイムマシンものだと
歴史が変わってしまう!
となるのですが
本作はそうはならないんですよね。
しかも過去の自分を殺してしまっても現在に存在できるし…
う〜ん
なんか頭が混乱してしまいます。
アイデアとしてはかなり面白かったです。
脚本もしっかりしていて見応えがありました。
単なるSFサスペンス以上に
家族愛とか自己のアイデンティティみたいなものも作中に盛り込まれていて良かったです。
主演のマッツ・ミケルセン…
先日ここでご紹介した『偽りなき者』に主演していた俳優さんです(性的虐待の容疑をかけられた幼稚園の先生役)。
顔面に流血する役が多いですね💦
味があって良い俳優さんです。
本作では不倫している間に娘を事故死させてしまうというダメダメお父さん役でお仕事が画家という設定でしたが
かなりヤバい絵を描いていて引いてしまいました。
妻と娘(ではないと作中では語っていましたが)の口角のところにフックを引っ掛けている絵…
これはどういう意味なんでしょうか?
その意味については作中で言及されていなくて残念!
深読みすればいろいろ噴出してくる作品なのかもしれません。
かなりお薦めです。
是非‼️