あさがくるまえに

2016年のフランス=ベルギー合作映画です🎬




早朝、サーフィンに出掛けた帰りに交通事故に遭ったシモン(ギャバン・ヴェルデ)は脳死と判定される。
臓器移植コーディネーターのトマ(タハール・ラヒム)は、シモンの両親に移植を待つ患者のための臓器提供について相談をする。
一方、心臓に病を抱えるクレール(アンヌ・ドルヴァル)は、心臓移植以外に生きるすべはないことを自覚していたが……。








心臓移植をめぐり葛藤する人々の1日を描いたヒューマンドラマです。

事故で脳死と判定された息子の臓器提供についての選択を迫られる両親

(おそらく→)拡張型心筋症を患いながら移植を躊躇う音楽家の女性

限られた時間の中で奔走する臓器移植コーディネーター

三者の視点で物語が進行します。

変にお涙頂戴的な展開に嵌らず
淡々とストーリーが進むのが良かったです。

とても重いテーマのお話でしたが
全体的に静謐な感じがして
好感が持てる作品だと思いました。

両親が一度は臓器提供を拒否したのに
次の場面では同意していて
その間の葛藤が描かれていませんでしたが
それが却って良かったと感じました。


フランスの臓器移植コーディネーターって素晴らしいな…って思いました。

脳死患者に寄り添う姿…

最後に血流を遮断して心臓を取り出す前に
患者に家族からの伝言を伝え
好きだった音楽(シモンの場合はサーファーだったので波の音)を聴かせる…
日本ではここまでやらないですね💦

これこそまさに
臓器提供をしてくれる人への敬意だと思いました。

オペのシーンも下手に隠したりぼかしを入れたりせず
しっかり映し出されていました。
日本の映画だったらここまでクリアには映さないと思いますが。

こういうシーンが苦手な方もいらっしゃるかと思いますが
是非観ていただきたいです。
命に直視していただきたいです。

久々に良い作品に出会えてましたね。
かなりお薦めです。
是非‼️