善き人
2008年のイギリス=ドイツ合作映画です。
イギリスの劇作家C.P.テイラーの舞台劇を映画化した作品です。
監督はヴィセンテ・アモリン。
1930年代、ヒトラー独裁が進むドイツ。
大学教授のジョン・ハルダー(ヴィゴ・モーテンセン)は、認知症の母親を助け、ピアノばかり弾いて何もしない妻の代わりに家事をこなす献身的な人間。
やがて反ユダヤの動きは激化。
親衛隊の幹部に出世したジョンは、モーリスの国外脱出に手を貸そうとするのだが……。
あの『水晶の夜』を舞台とした重厚なヒューマンドラマです。
主人公のジョンは全然『善き人』ではなかったです。
悪い人でもなくてフツーの人。
妻を捨てて不倫するし
友人を助けることも出来ず
母親だって結局見捨ててしまう…
でも仕方ないんです。
あんな妻がいたら浮気の一つでもしたくなるだろうし
あの時代、社会的立場上ナチス入党を拒否できる訳もないし
…ってことで
ジョンの選択は適切(仕方なかった)ということで
やっぱり彼はフツーの人だったのです。
この映画の原題は『GOOD』なのですが
これ…『善い』って訳しちゃいけないような気がしました。
GOODにはいろいろな訳があって
この作品の場合
正当な
ふさわしい
適正な
という訳が一番GOODではないでしょうか?
…なんて思いました。
ジョン役のヴィゴ・モーテンセンの静かな演技は良かったですね〜✌️
ルックスもGOODでした❗️
賛否両論あるようですが
私は好きな部類の作品です。
歴史的背景はさておき
是非観てみてください。