涙のコメディ

2016年のスロベニア=イタリア合作映画です🎬

監督はマルコ・ソシッチ。



田舎町からバスでトリエステにやってきたイダ(マルユタ・スラミッチ)は、介護の仕事で車椅子の老人アルバート(イヴォ・バリシッチ)の家を訪ねる。
家族と別れ独り暮らしを選んだ老人は、足も不自由で性格も偏屈。
仕事をこなすイダに冷たい言葉を重ねていくが、いつも頭をよぎるのは別れた家族の姿だった……。










孤独な老人と介護士の女性の会話劇です。

アパートの一室で繰り広げられる、ほぼ2人劇です。

背景に民族紛争の問題が描かれていて
その辺りの知識がないとわかりにくいストーリーかもしれません。



このお爺さんがかなり偏屈で
数々の暴言を吐きまくります。
スロベニア人なのですが
家族を捨ててトリエステに移住してきて
そこで交通事故に遭い
車椅子生活をするようになったみたいです。
移民を害虫呼ばわりするホント嫌なやつです。



それを文句一つ言わず介護するイダですが
彼女はどうやらお爺さんが大嫌いなボスニア人であることが判明…
お爺さんの暴言はさらにエスカレートし
イダを侮辱しまくります。
さすがに堪忍袋の尾が切れるよね?

って感じのお話で

『涙のコメディ』(←原題通り)ってタイトルの意味がよくわかりませんでした💦



お爺さんが捨てた家族の幻影がアパートのここかしこに浮かんでくるシーンがあって
映像がとても綺麗でした。

老いと孤独と介護の問題も本作では描かれています。

何か事件が起こる訳ではなく
だから何?ってお話かもしれませんが
私的にはお薦めです。
70分くらいの短い作品ですので
サラッと観られます。