ホーキング

2004年の英国BBCテレビ放送のドラマです。
難病に侵されつつ量子宇宙論に貢献したスティーヴン・ホーキング博士の前半生を描いた作品です🌏


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もし医師になっていなければ建築家か宇宙物理学者になりたかった私でしたが

この著作に出会っていたら
確実に今頃私は医師になっていなかったと思います。

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実は読んだの…大人になってからなんです💦
もっと早く出会いたかったー!

本書は、宇宙がどうやって生まれ、どんな構造を持っているのか?
人類の根源的な問いに対して素人向けにわかり易く著した一冊です。

ご存じですよね?


ドラマのお話に戻ります。

1963年のイギリス。
ケンブリッジ大学院で理論物理学を学んでいるスティーヴン・ホーキングベネディクト・カンバーバッチ)は自宅で21歳の誕生日を迎えていた。
ほのかに恋心を寄せるジェーン(リサ・ディロン)の存在と、彼の好奇心を満たす宇宙の研究。
その将来は順風満帆かに思えた。
そんな中、突如スティーヴンは『筋萎縮性側索硬化症(ALS)』を発症。
身体の筋肉は次第に衰弱し、余命は2年と宣告される。
両親は、スティーヴンを支えるのは今まで通りの
生活だと思い、彼を大学院に戻す。
しかしその身体は、溺れるように自由が利かなくなっていった。
彼は、その恐怖を打ち消すかのように研究に没頭するが……。

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博士と一番最初の奥様ジェーンとの結婚までを描いています。
ステキなラブストーリーに仕上がっていますが
私的にはもっと物理学のエピソードも欲しかったなぁ…って思いました。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)』という疾患は私の臨床場面でも時々お目にかかります。
運動ニューロンが障害され、数年以内に呼吸筋麻痺を起こして亡くなります。
(感覚系と自律神経系は障害されない)。

ホーキング博士のように発症後50年以上存命したケースはかなり稀です。

さらに、ごく稀に認知症を併発することもありますが、通常は知的機能は保たれます。

年間発症率は10万人当たり1〜2人で、男性に圧倒的に好発します。


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数年前にアメリカで流行った『アイス・バケツ・チャレンジ』って覚えていらっしゃいますか?

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あれはALS支援団体への寄付を呼びかけるイベントでしたね。


根治的な治療法はまだ見つかっていません。

京都大学iPS細胞研究所の井上治久先生がALS患者から採取した皮膚細胞からiPS細胞を作り、治療の可能性を示唆する研究を行なっています。

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ちょっと専門的なお話になってしまいました💦


『ホーキング』はテレビドラマですが、DVDが発売されていますので、是非観てください。