女ともだち

古いイタリア映画を観ました。

この時代のイタリアやフランスの映画ってアンニュイで好きです。

1956年の作品です。



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イタリアのネオ・レアリズム第二世代を代表する監督です。

彼の映画のテーマは一貫して『愛の不毛』について説いており、この作品も現代人の誰もかま抱えている孤独な虚無感や、人間関係の脆弱さを冷徹に描いています。


舞台はトリノ
愛よりも仕事に生きようとする女クレリア(エレオノーラ・ロッシ・ドラゴ)。
夫の浮気に嫉妬もできず友人に浮気をけしかける女モミーナ(イヴォンヌ・フルノー)。
妻のいる男を愛しながら相手に拒絶される女ロゼッタ(マドレーヌ・フィッシャー)。
自分の出世に嫉妬を覚える夫を気遣って離婚わ決意する女ネネ(ヴァレンティナ・コルテーゼ)……。

女同士の美しい友情を描いた作品…ではありません!
自分本位の、見せかけだけの友情を描いたとても嫌〜な女たちのお話です。

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まあみんな自分勝手な女たちばかり💦

反対に男たちは情けない奴ばかりでした。

上流階級の(多分)アラフォーの女性の陰湿さがこれでもかと描出されています。

唯一、貧しい出自のクレリアだけがイイ人かと思いきや

正論しか言わない、実は頭の悪い女で
男を翻弄する下品極まりない女だと理解できました。
↑私の個人的な感想です💦


後味の悪い作品でしたね。
見応えはありましたが。

原作はチェーザレパヴェーゼの小説『孤独な女たちの中に』ですが、この作品を発表直後に彼はトリノ駅前のホテルで服薬自殺を遂げています。

やっぱり後味が悪い💦