岬の兄妹

2019年の日本映画です🇯🇵

監督は片山慎三。



港町に暮らす良夫(松浦祐也)はある晩、自閉症の妹の真理子(和田光沙)が、男に身体を許して金銭を受け取ったことを知る。
そのころ、良夫が勤める造船所でリストラがあり、良夫は足が不自由であることを理由に辞めさせられてしまう。
困窮した良夫は妹の売春の斡旋を始めるが、次第に妹の喜びや悲しみを知り困惑する。
さらに売春のことを知った友人が、良夫に忠告しに家にやって来る……。 








港町で暮らす障害を持った兄妹を主人公に
地方都市の暗部と貧困、家族の問題について描いた作品です。

先日紹介した『そこにいた男』の片山慎三監督の作品です。
刑事役だった松浦祐也さんが本作ではお兄さん役で主演されています。



なーんか切ないお話でしたね。

今の時代…生活保護とか障害年金とか
こういう兄妹を救済する方法はあるはずなんだけど
ま、このお兄ちゃん…友人に借金したり妹に売春させたりするクセに
プライドだけは高そうなクズ男なんで
福祉に頼るようなことはないだろうな…

なんて観ながら思いました。

お兄ちゃんのお友達の警察官も説教ばかりで
何で2人を救うための手助けをしないんだろう?
って不思議に思いました。

自閉症(知的障害もある)の妹役の女優さん…
演技が素晴らしかったですね。
障害者を演じるとどうしてもステレオタイプな感じになるのですが
とても自然な感じで良かったです。



後味の悪さはありましたが
まあまあ面白かったです。

お時間があればどうぞ。